医学部付属病院が医療従事者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種を開始しています

伊勢原キャンパスにある医学部付属病院では、医療従事者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種を3月8日から開始しています。2月25日付けで神奈川県の「基本型接種施設」(ワクチン保管用の超低温冷凍庫を備えた医療従事者向けの接種施設:全29施設)に選定されたことを受けてスタートしたものです。

本病院では2月上旬から、吉岡公一郎副院長を座長、高度救命救急センターの守田誠司所長を副座長とするワクチン接種のワーキンググループを設置。情報を収集・共有して課題について検討し、接種者の優先順位を決定するといった準備を進めてきました。26日に専用の冷凍庫(ディープフリーザー)が国から配送され、3月5日にファイザー社からワクチンが到着。同日には使用予定の会場で、受付から予診、接種、観察までの一連の流れをシミュレーションしながら渡辺雅彦病院長はじめ約40名が接種しました。予診は医師、接種は看護師、ワクチンの分注作業は薬剤師が担当し、受付や誘導は事務職員が対応。本病院では医療従事者の約95%が接種を希望しており、本格的に開始した8日以降は1日に約200名が接種しています。

渡辺病院長は、「各部署が連携し、適切かつ効率的に接種を進めています。最も留意しなければならないのは副反応ですが、アレルギーに関する自己申告や予診を徹底するとともに、反応が出た際には速やかに対処できる態勢を整えるといった対策を講じています。ワクチンは感染予防に有効ですが接種後も気を抜かず、全職員がしっかりと感染対策を実践することで、患者さんが安心して治療を受けられるよう努めたい」と話しています。