一般社団法人「Kanagawa Wellness Corridor」の理事会・社員総会と懇談会を開催しました

東海大学が中心となり、神奈川県内の3市3町(平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町、中井町)や企業、団体と連携して昨年設立された一般社団法人「Kanagawa Wellness Corridor」(KWC)の理事会・社員総会と懇談会を、3月12日に伊勢原キャンパスで開催しました。KWCは、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて多くの企業がリモートワークを取り入れるなど、人々の日常が新しい生活様式へと変化する中、「ポストコロナ時代」を想定した「ウエルネス」を構想コンセプトに、大学を中心とした神奈川県西部の再生とイノベーションによる広域開発構想について取り組むものです。湘南キャンパス周辺の都市と里山の間を回廊(Corridor)で結び、デジタル技術を活用して広域エリアマネジメントを取り入れるとともに、大学、自治体、民間企業による共同で新たな産業を創生・育成することを目指しています。なお、理事会・社員総会はいずれも手指の消毒やマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など新型コロナ対策を徹底して実施しました。

伊勢原キャンパス3号館での理事会ではKWC代表理事・会長の山田清志学長が議長を務め、新規会員の承認や2021年度事業計画及び予算などを審議。いずれも全会一致で承認されました。続いて松前記念講堂に会場を移して社員総会を実施し、山田学長があいさつで参加者に謝辞を述べたのち、KWC副会長の内田晴久副学長が議事を進行。新規理事の承認をはじめ、9月に3市3町協議会を発足するといった21年度事業計画及び予算が理事会と同様に承認可決されたほか、理事会から新規会員を承認した旨が報告されました。席上では、神奈川県住宅供給公社の前理事長でKWC副会長の猪股篤雄氏(神奈川県顧問、本学客員教授)がプロジェクトの進捗状況を紹介。インフラ整備部会による相乗りデマンドタクシーの実証実験と2030年向けた相乗り無人化タクシーを用いた「スマートコリドー構想」、リモートワーク整備部会が関与している大磯海岸でのリモートワークオフィス整備の現状、高齢者整備部会の健康寿命を延伸して生涯自立をかなえるシニア世代の体験型全寮制研修スクール「ガンメル ホイスコーレ」構想などについて解説しました。

懇談会では、KWCによる各プロジェクトについて会員企業の担当者らが意見を交換。KWCのプロジェクトにかかわる本学の教員も多数が出席し、今後の展望について語り合う姿が見られました。