「TOKAIグローカルフェスタ2022」を開催しました

湘南校舎で10月22日に、「TOKAIグローカルフェスタ2022」を開催しました。本学の地域連携事業「キャンパス大学開放事業」の一環で、大学を地域住民に開放するオープンキャンパス型のイベントとして2016年度から毎年実施してきましたが、20、21年度はコロナ禍により中止となっていました。今年度は感染症対策を講じ、近隣の平塚市、秦野市、伊勢原市、中井町の後援を受けて3年ぶりに開催。当日は約3000名の来場者が訪れました。

今回は13企画・53プログラムを用意し、4つの新企画が登場しました。芝生広場Palette パレットでは、体育学部やスポーツプロモーションセンター、チャレンジプロジェクト「スポーツ社会貢献プロジェクト」が「芝生広場で遊ぼう!」を開催。「ボッチャ」や「モルック」などさまざまな競技体験を通じて多世代が交流しました。14号館では文化社会学部アジア学科の山花京子教授とチャレンジプロジェクト「Egyptian Project」の学生たちによる企画「今日は古代エジプトDay!」では、国連が制定した「国際ガラス年2022」の協賛を受けたイベント「古代エジプトの神秘の「青」を作ろう」を開き、東海大でしか復元できない古代の「ファイアンス」作りワークショップなどを実施。来場者からは、「普段できないような体験ができると思い子どもと参加しました。グローカルフェスタには以前も来たことがあり、また参加したいと思っていたので再開されてうれしい」といった声が聞かれました。「アマチュア無線体験」では、教職員の案内で来場者がアマチュア無線による通信を体験し、全国の愛好家と交信。また、松前記念館、4号館、芝生広場前には情報理工学部情報メディア学科の小坂崇之准教授の研究室による「バルーンで遊ぼう!」が登場し、さまざまな形のバルーンアート作品が子どもたちに人気を博しました。

キャンパス各所では、例年人気を博している学部や各部署によるプログラムも行いました。1、8、10号館では、教養学部芸術学科の学生と教員らが「TOKAIアートフェア」を開き、観客参加型のコンサートやデザインワークショップなど多彩なプログラムを実施。また、教養学部人間環境学科の北野忠教授の研究室が平塚市・金目川に生息する生物のミニ水族館を用意しました。8号館では「第16回東海大学国際フェア」も開き、留学生や外国語を学ぶ日本人学生たちが13の国と地域の文化を紹介するブースを出展。実行委員長の三浦智也さん(文化社会学部4年次生)は、「決して大きなスペースではありませんが、世界旅行をしているような感覚を味わってもらえる場ができたと感じています」と語りました。

14号館では、健康学部の学生たちが朝食のバランスチェックや糖度当てクイズなどさまざまな企画で来場者の健康状態を測定したほか、アクセサリー作りのワークショップも用意。工学部応用化学科の秋山泰伸教授の研究室による「帰ってきた!!科学でフェスティバル」では、“ドクターアキヤマ”の科学実験ワークショップや実験ショーを楽しむ子どもたちの姿が見られました。チャレンジプロジェクトの活動を紹介する「チャレンジフェア」には5団体が出展し、14号館と4号館前でパネル展示や工作教室などを行いました。

3、14号館、実験実習2棟では「親子で楽しむ防災広場」を開き、平塚消防署と平塚市災害対策課の協力によるはしご車搭乗体験、起震車体験、AED講習や巨大津波の再現実験などに多くの親子連れが参加。松前記念館では、ティーチングクオリフィケーションセンターによる「TOKAI×MUSEUM GO!!」を開催し、来場者が「こころのかたち」をテーマに水粘土と石膏を用いた彫刻づくりに挑戦しました。また、1、2、4、14号館、S-PLAZAでは「湘南マルシェ」と題して、平塚市、秦野市、伊勢原市、中井町の団体、飲食店などが軽食販売やワークショップなどのブースを展開しました。

ユニバーシティビューローの池村明生ゼネラルマネージャー(地域連携担当・教養学部教授)は、「3年ぶりの開催にもかかわらず多くの地域住民の方にお越しいただきました。それぞれのブースで楽しんで参加されている姿を見ると、地域に根付いた大事なイベントに育っていたのだとあらためて感じます。大学としてもこの3年で、教職協働を推進するカレッジ体制を組織するなど大きな変化がありましたが、グローカルフェスタの企画・運営を通じて教職員や学生が一体となって活動するきっかけにもなったと思います。来年以降も新しい企画を取り入れ、長く継続するイベントにしていきたい」と語っています。