薬物乱用の恐ろしさを学ぶ講演会を開催しました

東海大学では4月27日に湘南キャンパスで、薬物乱用の恐ろしさを学ぶ講演会を開催しました。公認クラブ団体の主将など役員のほか、学生会のメンバーらを対象に毎年実施している「公認団体幹部会」の一環で実施したもの。昨年、本学の学生が大麻を使用した問題が発生したことや、学生へのアンケート調査において薬物が身近に迫っている状況を示す結果が出たことから、その危険性をあらためて伝え、学生に薬物乱用防止の意識を高めてもらうことが目的です。

神奈川県警察本部刑事部組織犯罪対策本部薬物銃器対策課の薬物捜査伝承官を務める志水佳比古氏が「若者をむしばむ薬物の危険性について」をテーマに講演し、チャレンジプロジェクトのメンバーや教職員を含めた約200名が、感染症対策を講じながら受講しました。

志水氏は、「42年間の警察官人生のうち36年間薬物の現場捜査一筋で働いてきました。違法薬物で検挙される人は、性別、年齢、職業等の区別なく、毎年日本全国で1万4000名前後に上ります。約20年前と比較すると少年による神奈川県内の大麻事件は約13倍に増加しており、2019年ごろから大学生が急激に増えています」と説明。

「人は誰でもストレスを感じて生きていますが、一人で抱え込んではいけません。薬物(覚醒剤)の再犯率は60%とも言われていますが、誰かが寄り添うことで大勢の人が立ち直ることができています。どうか皆さん、それぞれの立場で自らのやるべきことに自信と誇りと情熱を持って、仲間と一致団結して毎日明るく仲良く元気よく、そして楽しく、世のため人のため自分のため、ガッツで頑張ってください」と語りかけました。

参加した学生は、「薬物の危険性をあらためて認識するとともに、自分も気をつけなくてはいけないと感じました。自分の生活とかかわりやすいところにあるのだとも思います。手を出さない、かかわらない、自分で断る力を持つ大切さをクラブのメンバーにも伝えたい」と語っていました。

講演会の様子は、全キャンパスの学生、教職員にオンデマンドで配信する予定です。