ユニークプロジェクト秋募集「+digital(プラスデジタル)」が渋谷区の高齢者デジタルデバイド解消事業に協力しています

スチューデントアチーブメントセンターのユニークプロジェクト秋募集「+digital(プラスデジタル)」が1月から、渋谷区の高齢者デジタルデバイド解消事業に協力しています。同区内の施設で高齢者向けに開催するスマートフォン操作相談会「スマホサロン」(主催:渋谷区高齢者福祉課、株式会社渋谷サービス公社)に学生サポーターとして参加しているほか、3月8日には本町区民会館でシニアクラブ「東和会」の会員を対象に「スマートフォン勉強会」も開催しました。

+digitalはプロジェクトリーダーの千葉健太郎さん(観光学部3年次生)と副リーダーの佐藤星菜さん(同)が、今年度春学期の授業の中で渋谷区が抱える課題について調査した際に高齢者のデジタルデバイトに注目したことがきっかけとなり結成しました。「日常的にスマートフォンに触れている学生が参画する必要がある」との思いから、「日常にデジタルを」をコンセプトに高齢者にデジタルデバイスの利便性や使用方法を伝える活動を通して情報格差の解消を目的に活動を開始しました。新橋出張所と渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツで週2回のペースで開かれるスマホサロンでは、同区のデジタル活用支援員とともにスマートフォンの操作方法やSNSの使い方についてアドバイスするなど、活動の補助を行ってきました。佐藤さんは、「実際に高齢者の方々と関わってみると基本的な操作から苦戦している方多く、『スクロール』『スワイプ』など自分たちが当たり前のように使っていた用語が通じず、想像していたよりもサポートの難しさを感じました。最初は戸惑いもありましたが、かみ砕いた言葉のチョイスをこころがけるとともに、スマートフォンの話以外もすることで、コミュニケーションを取るようにしました」と話しています。

スマホサロンでの経験を生かして開催したスマートフォン勉強会では、参加者は渋谷区キャッシュレス決済アプリ「ハチペイ」をダウンロードするとともに、プロジェクトメンバーや同区の高齢者福祉課、産業観光課の担当者がサポートしながら、実際に近隣商店で商品を購入しました。参加者からは、「電子決済はとても難しいものというイメージがあったけど、使ってみたら思っていたよりも簡単だった」「学生さんと話しながらハチペイの使い方を覚えられて楽しい時間を過ごせた」といった声が聞かれました。

千葉さんは、「高齢者のデジタルデバイトに向けて活動する中で、高齢者が抱える問題は他にもたくさんあることが分かりました。スマートフォンの操作を教えるだけではなく、『参加者にとって楽しい空間を作る』ということも意識することで、そういった問題の解決にも取り組んでいきたい」と今後の展望を語っていました。

《スマホサロン》
・2023年3月31日(金)まで
 毎週月曜日13:10~16:30、新橋出張所
(恵比寿 1-27-10 新橋区民複合施設 1 階)
 毎週火曜日11:40~15:00、渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ(渋谷区渋谷 2-21-1 渋谷ヒカリエ8階区民サービスセンター内)

・23年4月1日(土)以降
 毎週月曜日13:10~16:30、新橋出張所(恵比寿 1-27-10 新橋区民複合施設 1 階)
 毎週火曜日13:10~16:30 、リフレッシュ氷川(渋谷区東1-26-23)
 毎週木曜日13:10~16:30、千駄ヶ谷社会教育館(渋谷区千駄ヶ谷1-6-5)
【参加費】無料
【対象】渋谷区在住の概ね60歳以上の方