情報メディア学科の久保講師らが画像電子学会の画像電子技術賞を受賞しました

情報通信学部情報メディア学科の久保尋之講師らの研究グループがこのほど、画像電子学会の画像電子技術賞を受賞しました。同学会では毎年学会会員の推薦により、画像電子に関する極めて優れた製品やシステム、デバイスを開発した個人またはグループを毎年選出して画像電子技術賞として表彰しています。今年度は6月25日に久保講師やカーネギーメロン大学 Srinivasa G. Narasimhan教授らによるグループの受賞が発表されました。

今回受賞した研究テーマは、「非エピポーラ光伝搬の計測と解析に基づく皮下欠陥のリアルタイムリメージング」です。久保講師らは、特殊なカメラや光源を利用して、ヒトの目には見えない光の現象を捉える「コンピュテーショナルフォトグラフィ」について研究しています。これまでに、皮膚に可視光のレーザーを当て、皮膚下で散乱して外に出てきた光だけをカメラで計測し、血管などの構造を影としてリアルタイムに映し出すことに成功。本成果は注射や点滴の際に血管確保の補助に役立てられるほか、疾患の診断なども含め、幅広い応用が期待されています。

久保講師は同研究で得られた知見をもとに、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「創発的研究支援事業」にも採択されており、「大変光栄に感じています。画像電子技術賞はこれまで企業による受賞が多かったのですが、本研究の注目度の高さや社会実装への期待の大きさが受賞につながったと感じています。今後も研究室に所属する学生とも協力しながら、研究を進めていきたい」と話しています。