海洋学部が静岡市との連携事業「プランクトン観察会」を開催しました

海洋学部では8月2日に清水キャンパスで、静岡市・東海大学連携事業「プランクトン観察会」を開催しました。市内の子どもたちにプランクトンに関する講義や観察を通して、肉眼でははっきりと見ることのできない生き物の存在や種類を知ってもらうとともに、環境問題への意識を育んでもらおうと毎年実施しているものです。今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、保護者の同伴も1組1名までとするなど参加人数を制限し、プログラムによってはグループに分けて実施するなど対策を徹底して開催しました。

当日は、小学校3年生から中学生とその保護者を合わせて36名が参加しました。初めに2グループに分かれ、水産飼育実験室の見学と臨海実験場前の海でプランクトンの採集を交互に行いました。その後、水産学科生物生産学専攻の秋山信彦教授と松浦弘行准教授がそれぞれプランクトンの特徴や食物連鎖について講義。松浦准教授が、「プランクトンと聞くと多くの人が、小さい生物を思い浮かべると思いますが、水中に浮いている生き物たちの総称です。海で最も活躍している動物プランクトンは体長が1㎝未満ですが、種類も形もさまざま。魚やエビは子どものときだけプランクトンとして生きており、成長して大きくなると形が変わってプランクトンではなくなります」と説明すると、参加した子どもたちや保護者は熱心に耳を傾けていました。

最後に清水教養教育センターの石井洋准教授が顕微鏡の使い方を説明し、自分たちで採集したプランクトンなどを観察する時間も設け、参加者からは、「今まで見たことも聞いたこともない生き物を見ることができて楽しかった」「魚や貝など海の生き物のほとんどが子どものころはプランクトンだったと知り、驚きました。子どもだけでなく、大人も楽しめました」といった声が聞かれました。