医学部看護学科がHTICと連携し「国際コミュニケーション研修」をオンラインで実施しました

医学部看護学科ではハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)と連携し、8月10日から13日までオンラインによる「国際コミュニケーション研修」を実施しました。医療関連英語の習得や英語による看護コミュニケーション能力の向上を図るとともに、国際的な視野を持つ看護職者の育成を目指し、選択科目として開講しているものです。例年はハワイを訪れ、HTICを拠点として行っていましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大を考慮してオンラインとし、1年次生1名と2年次生3名、大学院健康科学研究科看護学専攻修士課程1年次生3名の合計7名が参加しました。

学生たちは、HTICの講師からアメリカやハワイの文化、歴史などに関するレクチャーを受け、英語でディスカッション。スピーチの授業では、発表原稿をブラッシュアップするとともに、効果的な話し方や質疑応答の方法を学んで練習を繰り返し、最終日に成果発表としてプレゼンテーションしました。さらに、ハワイの医療機関で働く日本人看護師からアメリカの医療制度や看護実践に関する講義も受けました。

「高校2年生のときにオープンキャンパスに参加してこの研修を知り、ぜひ受講したいと考えていた」という1年次生の鈴木由依さんは、「インターネットで英語の動画や音楽を視聴するなど、事前学習して研修に臨みました。スピーチの授業では、話す速度や視線、ジェスチャーといった、説得力のあるわかりやすい語り方の基本が身についたと感じています。また、医師と対等のパートナーとして強い責任感を持って仕事に取り組んでいる看護師さんの話にも、大きな刺激を受けました。世界に貢献できる看護師を目指して看護や英語の学習に励むとともに、さまざまなことに興味を持って視野を広げたい」と意欲を見せていました。

指導する庄村雅子教授は、「新型コロナの影響で昨年度は中止となってしまいましたが、“海外研修に参加したくて東海大を希望した”という学生たちの声に応えたいと考え、オンラインでの開催を決定しました。HTICの先生方のご協力おかげで、学生たちは自宅にいながらハワイで学ぶ雰囲気を感じてくれたと思います。最終日には各自が工夫を凝らして堂々とプレゼンテーションし、自分の言葉で質問に答える努力をするなど積極的に取り組む姿勢が見られました。今後は、デンマーク医療福祉研修やアメリカ・メイヨクリニック研修にも参加し、さまざまな文化や価値観を尊重する看護の在り方と普遍的な看護の理念についての理解を深め、学びや看護実践に役立ててほしい」と話しています。