医学部医学科の4年次生を対象とした白衣授与式を行いました

医学部医学科では9月3日に伊勢原キャンパスの松前記念講堂で、4年次生を対象とした白衣授与式を行いました。スチューデント・ドクター(SD)として、秋学期から医学部付属病院などでの臨床実習に臨む119名が、プロフェッショナリズムに則した行動や守秘義務の順守を誓約。森正樹医学部長をはじめ、同病院の渡辺雅彦病院長、医学部の同窓会である星医会の谷口佳浩会長らが学生たちを祝福・激励し、一人ひとりに白衣を授与しました。当日は、三密を避けるため講堂の2教室を使って双方をテレビ会議システムでつなぎ、手指消毒やマスク着用といった新型コロナウイルス感染症対策を徹底して執り行いました。

初めに、森学部長が登壇し、「皆さんがこれから臨む基礎臨床実習やクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)は、医療現場でチームの一員として診療に参加し、基本的な診療技能を学ぶとともに、患者さんやご家族との信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルを磨く大切な機会です。SDとなった今日の気持ちを忘れず真摯に実習に取り組み、多くのことを学んでください」と語りかけました。続いて渡辺病院長が、「白衣を身に付けた皆さんは、患者さんにとって学生ではなく“医師”です。SDとしての自覚と責任を持って実習に臨んでほしい」と激励。谷口会長は、「卒業して35年が経過した今でも、白衣を着ると身が引き締まります。初心を忘れずに患者さんに向き合い、学びを深めてください。実り多い実習となることを願っています」とあいさつしました。さらに、川田浩志副学部長(医学科長)、伊勢原教育計画部の濵田昌史部長も励ましの言葉を送り、情報システム部の小川吉明部長は守秘義務の順守といった実習の心構えについて説明しました。

続いて学生代表の鈴木孝熙さんが、「臨床実習では、これまで学習した知識を生かしながらチーム医療やコミュニケーションの方法について学ぶとともに、患者さんの立場に立って物事を考え、判断するよう努め、医学科が目指す“知識・技能・創造性と豊かな人間性を兼ね備えた良医”を目指して努力します」と決意の言葉を述べました。その後、学生たちは誓約書に署名。渡辺病院長と谷口会長が白衣を、森学部長と川田副学部長はSD認定証を、一人ひとりに手渡しました。なお、2枚授与された白衣のうち1枚は星医会から贈られたもので、医学科保護者会からも記念のボールペンが贈られました。