看護師キャリア支援センターの「2021年度認定看護師教育課程」が開講しました

東海大学看護師キャリア支援センターが伊勢原キャンパスを拠点に実施している「2021年度認定看護師教育課程」が、9月1日に開講しました。今年度は、日本各地の医療機関に勤務する看護師29名(救急看護認定看護師教育課程13名、集中ケア認定看護師教育課程16名)が入学。医学部付属病院からも2名が各課程で学びます。

本センターは、医学部付属4病院(付属病院、東京病院、大磯病院、八王子病院)と学園の看護教育機関が協力して16年4月に開設し、学園内の看護職者や看護教員のキャリア形成を支援するとともに、高水準の専門性を培う教育課程を展開しています。認定看護師教育課程もその一環で、「救急看護」は16年度、「集中ケア」は20年度から開講しており、修了生は本センターでの学びを生かして日本各地の医療機関で質の高い看護を提供しています。

初日には、医学部付属病院の副院長・看護部長でもある本センターの横田弘子所長があいさつに立ち、「今年度はコロナ禍とオリンピック・パラリンピックの開催など、看護の必要性を社会に問う機会となったといえます。このような状況の中で皆さんを派遣してくださった所属施設に感謝し、本課程での成果を組織に活用できるよう学びを進めてください。皆さんはこれから、救急医療や急性期重症患者の生命の危機状態にある患者さんをケアするために求められる高度な知識や技術を学びますが、常に意識してほしいのは、“看護の本質”です。患者さんやご家族にとって入院は非日常であり、非日常を日常に戻すのは看護師の声掛けです。看護師の発する言葉はケアであることを意識してほしいと思います。皆さんにとって有意義な7カ月間になるよう支援していきます」と激励しました。

なお本センターでは、健康科学部看護学科(現・医学部看護学科)が神奈川県から委託を受けて実施していた「保健師助産師看護師実習指導者講習会」を今年度から引き継ぎ、9月8日に開講。県内の医療機関に勤務する看護師46名が3カ月間にわたり、病院実習に臨む看護学生を指導する際に必要な知識や技術、態度に関する理解を深めます。また、昨年度から開始した「看護師特定行為研修」(特定の医療行為を医師が作成した手順書に基づいて処置できる看護師を育成する研修)には、医学部付属病院所属の2名を含む5名が2期生として4月に入学しており、前半の講義・演習科目を終えて、現在は医療機関での臨床実習に取り組んでいます。いずれも、新型コロナウイルス感染症対策を徹底しています。