看護師キャリア支援センターでは9月2日に伊勢原キャンパスで、「2024年度認定看護師教育課程開講式」を挙行しました。今年度は、全国の医療機関に勤務する看護師43名(救急看護認定看護師教育課程22、集中ケア認定看護師教育課程21名)が入学。医学部付属病院に在籍している看護師も、各課程で1名ずつが学びます。
本センターは、医学部付属病院機関と学園の看護教育機関が協力して16年4月に開設し、看護師や看護教員のキャリア形成を支援するとともに、高水準の専門性を培う教育課程を展開しています。認定看護師教育課程もその一環で、救急看護課程は16年度、集中ケア課程は20年度から開講しており、修了生は日本各地の医療機関で活躍しています。
式典では、建学の歌の斉唱、研修生の紹介に続き、医学部付属病院の副院長でもある本センターの横田弘子所長が登壇。「医療現場では、チーム医療の推進・看護師の特定行為を含む看護師の業務拡大が求められています。また、文部科学省が質の高いケアを提供できる看護師育成の重要性を示唆するなど、認定看護師に対するニーズはますます高まっています。入学した全員が卒業して認定審査に合格できるよう、心より願っています」と式辞を述べました。祝電披露の後、研修生を代表して救急看護課程の森知善さんが登壇し、「各自の目標は違っても、“看護師としてより深い知識と技術を身につけ、患者さんのために最善を尽くしたい”という志は同じです。与えられた環境と機会を最大限に生かし、認定看護師を目指して誠心誠意努力します」と誓いの言葉を述べました。
なお、20年度に開始した「看護師特定行為研修」(特定の医療行為について医師が作成した手順書に基づいて診療の補助を行う看護師を育成する研修)には、医学部付属病院の2名、付属八王子病院の1名を含む17名が5期生として4月に入学。前半の講義・演習科目を終えて、現在は医療機関での臨床実習に取り組んでいます。また、9月17日には「保健師助産師看護師実習指導者講習会」(神奈川県委託事業)が開講し、県内の医療機関に勤務する看護師が、病院実習に臨む看護学生を指導する際に必要な知識や技術、態度に関する理解を深めるための講習に臨みます。