J1清水エスパルスのホームゲームの「まぐろデー」イベントにブースを出展しました

海洋学部水産学科食品科学専攻の後藤慶一教授の研究室が、9月18日にJリーグ・清水エスパルスのホームスタジアムであるIAIスタジアム日本平で開かれた「まぐろデー」イベントに協力。「しずまえ×東海大学」ブースを出展しました。清水エスパルスではホームゲームの開催時に、静岡市清水区を中心とした地域にちなんださまざまなイベントを展開しており、今回は今年12月に開催が予定されている「清水港マグロまつり」とのコラボレーションとして大抽選会や「競り」の体験会などさまざまな企画が実施されました。後藤教授の研究室では、静岡市水産漁港課や漁業関係者らと連携して清水港に水揚げされるメバチマグロを「清水極上船凍メバチマグロ」と名付けてブランディングを図るために「おいしさの可視化」に取り組んでおり、この研究を知ったエスパルスの担当者から静岡市を通じてブース出展の依頼があったものです。当日は、後藤研究室で「可視化」の研究に携わる大学院海洋研究科の大学院生と海洋学部生の計3名と後藤教授が、静岡市役所の職員とともにブースを運営しました。

当日は台風14号の影響であいにくの雨模様となりましたが、学生たちはブースが設置された催し物スペースでスタジアムに向かうサポーターたちに向かって「冷凍マグロ水揚げ日本一の清水港」をPRする「しずまえ新聞 エスパルスコラボマグロ号外版」や「まぐろグッズ」を配布。さらに後藤研究室が2015年から続けてきた科学的解析に基づいた「刺身のうまさの特徴を可視化」する取り組みについてパネルで紹介しました。味や香り、食感などの「官能評価」と、脂質や水分、硬さなどを計測する「理化学分析」を組み合わせて品質を表現する研究について、来場者から寄せられた質問にも学生たちが丁寧に説明しました。可視化の研究チームのリーダーを務める水野加寿樹さん(大学院海洋学研究科1年次生)は、「私たちの研究室では静岡市の用宗漁港や清水港、由比漁港に水揚げされる魚介類である『しずまえ鮮魚』の応援団を立ち上げ、これまでも商品開発やさまざまな魚をPRする活動を展開してきました。今回の「まぐろデー」では、地元の人たちにもあまり知られておらず、ほかの種類のマグロと比べて印象が薄いと言われるメバチマグロについて、実は清水港に水揚げされるマグロの仲間ではもっとも数が多く、味もおいしいということを伝えたいと考えて参加しました。今後もこのような催しへの参加といった機会を生かしながら、ブランディングを進めていきたい」と話しました。

なお、今回のまぐろデーでは、海洋学部の学生で構成されるスチューデントアチーブメントセンター・ユニークプロジェクトの「商品開発プロジェクト」が、子どもたちの“魚離れ”に一石を投じるため静岡名物「黒はんぺん」から着想して静岡県内の企業3社と共同で開発した「黒はんメンチ」が、スタジアム内の天神屋店舗で販売されました。また、後藤研究室が開発に協力した栄養補助食品「ツナプラス+」や「静岡おでんカレー」も販売され、好評を博していました。