湘南・熊本両キャンパスの学生で構成するバーベルクラブが関東学生ボディビル選手権大会に出場しました

湘南と熊本の両キャンパスの学生が所属し、今年4月に本学準公認サークルとなったバーベルクラブが、9月26日に日野市民会館で開催された第61回関東学生ボディビル選手権大会に初出場。男子フィジークの部で熊本キャンパスから参加している川中健介選手(経営学部2年次生)が見事に優勝を飾ったほか、5位に諸伏大選手(体育学部3年次生)が入り、団体で準優勝となりました。また、男子ボディビルの部でも宇多川渓介選手(理学部3年次生)が、並み居る強豪校の中で決勝進出を果たして19位となるなど健闘を見せました。

同大会で本学のボディビル部は1972年度の第12回大会で団体優勝を果たしたほか、2000年度の第41回大会、01年度の第42回大会では佐名木宗貴選手(01年度卒)が個人で連覇を果たすなど好成績を残してきました。しかし、その後は部員不足により廃部を余儀なくされ、同大会への本学所属選手の出場も途絶えていました。そのような状況の中、宍戸秀徳選手(体育学部4年次生)らの呼びかけで、トレーニングに興味のある湘南キャンパスの学生らが集い、競技大会への出場が可能となる公認サークル結成を目指して活動を開始。日本社会人選手権優勝やアジア選手権準優勝など自らもボディビル選手として活躍し、筋力トレーニングの専門家として健康学部で教鞭をとる有賀誠司教授が監督に就任しました。さらに、SNSを通じて全国高校生ボディビル選手権大会優勝者である熊本の川中選手が参加するなどメンバーも増える一方、新型コロナ禍ということもありオンラインでミーティングを重ねてトレーニングに関する情報を交換し、個別にトレーニングに取り組んできました。今年4月には規定を満たした本学準公認団体として「バーベルクラブ」の名称で本格的な活動を開始しています。

今大会では、「万全の調整で当日を迎えられた」と話すフィジーク部門の川中選手が均整の取れたボディメイクで予選を通過。同部門では、大会初出場となる諸伏選手もつくり込んできた引き締まった体を披露して決勝審査へと駒を勧めます。一方、ボディビルの部ではやはり大会初出場の宍戸選手とフィジーク部門にも出場した小林弘宣選手(健康学部4年次生)は惜しくも敗退となりましたが、宇多川選手が予選を突破しました。決勝審査では3選手とも堂々としたポージングを見せ、特に川中選手は何度も審査員から指名を受けて比較審査を受けるなど会場の注目を集めました。今大会の結果を受け、川中選手と諸伏選手、宇多川選手は10月3日(日)に福生市民会館で開催される第55回全日本学生ボディビル選手権大会への出場を決めました。

堂々の優勝を果たした川中選手は、「熊本では一人でトレーニングに励んできましたが、オンラインでクラブの仲間と連絡を取り合い仲間と切磋琢磨できる環境をうれしく思っています。実家のある千葉県に帰省した際には有賀監督にも直接お会いして指導を受けました。今大会は、コンディション調整の面では体脂肪率を3%程度まで落とすことができて満足のいく仕上がりではありましたが、背中のポージングなどでまだまだ課題の方が多いと感じています。1週間後の全日本に向けてさらに改善を図っていきます」と意気込みを語っています。

学生たちの活躍を見守った有賀監督は、「ボディビルダーは大会に臨む際には約4カ月前から調整に入り、厳しい食事制限やトレーニングを重ねるものですが、今大会に出場した学生たちは皆、自らの能力をよく発揮してくれました。また、サークル設立に奔走してくれた代表の宍戸選手らは、コロナ禍にあっても自分たちの目標を高く掲げて努力を続けてくれました。大学生は4年間という限られた時間ではありますが、このような団体活動を通じて社会人に必要とされる能力を身に着けてくれています。バーベルクラブは大会出場を目指す学生以外にも、筋力トレーニングに興味がある学生は初心者も大歓迎です」と話しています。