湘南キャンパスで活動する男女柔道部が、11月13、14日に千葉ポートアリーナで開催された全日本学生柔道優勝大会で2大会連続の同時優勝を果たしました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて2年ぶりの開催となった今大会で、男子部(体重無差別7人制)は5連覇達成で大会通算最多優勝回数を25回に更新し、女子部(5人制)は2度目の連覇で6回目の大学日本一となりました。
初日に行われた5人制で女子部は、初戦となった2回戦で広島国際大学を5-0、3回戦で淑徳大学を4-1で下しました。筑波大学との準々決勝では、先鋒の富沢佳奈選手(体育学部4年次生)が一本勝ちしたポイントを守り抜き1―0で勝利。龍谷大学との準決勝は先鋒から副将まで引き分けましたが、大将の児玉ひかる選手(同3年次生)が大外刈りで技ありを奪い、そのまま袈裟固めで抑え込んで合わせ技一本で勝利を決めました。福岡大学との顔合わせとなった決勝戦は、先鋒の富沢選手、次鋒の香川瑞希選手(同4年次生)、中堅の立川桃選手(同3年次生)が一本勝ちと3連勝で優勝を決定。副将戦を落としたものの、3-1で2大会連続の栄冠に輝きました。塚田真希監督(体育学部准教授)は、「新型コロナの影響で大会に向けた準備や運営などが大きく変わり、新しい大会に臨んでいるようなフレッシュな気持ちで戦いました。楽な試合はありませんでしたが、選手たちがよく頑張って接戦をものにできたことが大きい。優勝できてうれしい気持ちでいっぱいです」とコメント。杵淵萌主将(体育学部4年次生)は、「新型コロナの感染拡大により、思うように稽古ができない時期もありましたが、その中でも日本一を目標にひたむきに取り組んできた成果が今大会につながりました」と喜びを語りました。
男子部は大会2日目の2回戦から登場。初戦で流通経済大学に7―0、3回戦で順天堂大学に6―0、準々決勝では天理大学に5-1と危なげなく勝利を重ねます。しかし日本体育大学との対戦となった準決勝では、次鋒、五将が技ありを取られ、中堅の松村颯祐主将(同)が合わせ技で一本勝ちしたものの、三将戦も落として1-3の劣勢に。それでも、副将の村尾三四郎選手(同3年次生)が一本勝ちし、大将の中島大貴選手(同4年次生)が技ありを奪って粘りの優勢勝ち。3-3でポイントが並んだため一本勝ちの数などの内容差で勝利しました。筑波大学との決勝は先鋒の安部光太選手(同3年次生)、次鋒の中村雄太選手(同1年次生)、中堅の村尾選手、三将の鈴木直登選手(同2年次生)が一本勝ちして優勝を確定。松村主将も勝利して5-0で5連覇を達成しました。上水研一朗監督(体育学部教授)は、「2年ぶりに学生大会が開催され、そこで優勝できたことで二重の喜びを感じています。準決勝は劣勢に立たされましたが、同じようなケースを想定して練習してきたので選手たちは落ち着いて戦ってくれました」とたたえます。松村主将は、「待ち望んでいた試合で勝つことができ、ほっとしています。準決勝で勝ちきれたことで、決勝もリズムに乗って一丸となって戦えました」と勝因を語りました。