東海大学では8月23日に、北海道北広島市・エスコンフィールドHOKKAIDOで行われたプロ野球公式戦・北海道日本ハムファイターズ対福岡ソフトバンクホークスの試合を「東海大学DAY~Let’s Fly Together!~」としてサポートしました。ファイターズの事業運営会社である株式会社ファイターズスポーツ&エンターテイメントの協力を得て昨年度に続いて実施したもので、学生や教職員がイベントの企画・運営を担当しました。
体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の学生たちは、班ごとにさまざまな企画を準備。不要になったTシャツを使ったエコバック制作ワークショップは長蛇の列ができる盛況ぶりで、参加者は「Tシャツの裾に細かく切り込みを入れて結ぶ発想が面白く、学生の説明も分かりやすかった。大切に使います」と話していました。試合前には学生が制作した東海大学DAYのCMが大型ビジョンに映し出され、ラグビー日本代表のリーチマイケル選手(体育学部2010年度卒)がメッセージを寄せました。試合前のグラウンドでは、学生らが「GO TOKAI」のボードを掲げて走る「ベースランニング」を実施した後、板嶌奏さん(3年次生)と前島桃佳さん(2年次生)が、農学部が産官学連携で開発した芋焼酎「阿蘇乃魂」などを記念品としてファイターズの選手に贈呈。始球式では全体統括の瘧師椋奈さん(同)がマウンドに上がり、付属札幌高校、東海大学の先輩で、この日の試合に8番捕手で先発出場したファイターズの伏見寅威選手(体育学部12年度卒)がボールを受けました。5回裏終了後には、湘南・札幌両キャンパスの学生が球団オフィシャルチアチームのファイターズガールと共に「YMCA」のダンスを披露。7回裏終了時には大型ビジョン抽選会も行い、当選者に伏見選手のサイン色紙や農学部のブルーベリージャム、付属静岡翔洋高校の生徒が授業で開発に携わった「Swee Tea GREEN」などの「東海大学満足セット」を手渡しました。
学生の指導に当たった大津克哉准教授は、「企画を立てて実行し、反省会で振り返るので、より深い学びを得られる授業になっていると感じています。また、予定通り進まないこともあり、“イベントは生もの”であると実感できているのではないでしょうか。マネジメント力やその場での対応力などは社会に出てからも生きる経験です」と語ります。昨年度に続いて参加した「スポーツ&レジャーインターンシップ・ボランティア」の授業を履修する岸駿人さん(3年次生)と大原麻央さん(同)は、「ファイターズと学生、湘南・札幌両キャンパスの教職員らをつなぎ、互いの意見や要望を聞いて形にしていくのが私たちの仕事でした。昨年度は現場で動く側でしたが、より高度な運営業務に携わって、一つの試合を運営するのにこれほどの仕事があり、多くの人がかかわっているのだと改めて学びました」と話しました。瘧師さんは、「密にコミュニケーションを取り、広い視野を持って周りの人の仕事も把握することがお客さまへのホスピタリティにつながると実感しました。秋に湘南キャンパスで男子バスケットボール部によるホームゲームの運営も控えているので、今回の学びを生かしたい」と語りました。また、2回に先制のタイムリーヒットを打った伏見選手は試合後、「先輩としていいところを見せられてよかった。大学の名前を冠した試合はほかにはない東海大ならではの取り組みです。このような試合でプレーできたことを誇りに思います」と話していました。
なお、今回の実習は東海大学DAYの運営を含めた5日間のプログラムで実施しました。前日の22日にはFビレッジ周辺や球場を視察し、24日にはファイターズの試合でイベント興行のオペレーション(球場入場のアテンド、サンプリング配布、座席案内)を体験したほか、試合終了間際にはゴミ回収(ゴミバスター)も実施。試合後には伏見選手と対面し、瘧師さんがエールを送りました。実習最終日にはファイターズ職員とともに今回の一連の実習を振り返り、5日間のプログラムを終えました。
東海大学DAYでは札幌キャンパスの学生や教職員によるさまざまな企画も実施しました。詳しくはこちらをご覧ください。