医学部看護学科がアメリカのメイヨクリニック、ルーサーカレッジとオンライン研修会を実施しました

医学部看護学科では2月9日に、オンライン研修会「Mayo Clinic, Luther College & Tokai University Virtual Visit」を実施しました。本学科では国際性のある看護職を養成するための教育の一環として、1995年から先進的な医療で世界的に有名なアメリカ・ミネソタ州のメイヨクリニックと幅広い文化・学術交流を展開しています。この研修会は、新型コロナウイルス感染症の拡大により中止となった現地での「メイヨクリニック研修」に替えて開いたものです。本学科の学生と教員が、メイヨクリニックの看護師や、同クリニックで実習しているルーサーカレッジ(アイオワ州)の教員、看護学生と英語で交流しました。

前半はメイヨクリニックの看護師が映像で施設を案内し、病院の理念や特徴、看護部の概要を説明。ルーサーカレッジの教員と学生は、大学の特徴や施設、授業、学生生活について紹介しました。後半は、医学部看護学科の学生が伊勢原キャンパス内の施設やカリキュラムについて説明。また、看護師キャリア支援センターで救急看護認定看護師の育成に携わる看護師へのインタビュー動画を用いて、本キャンパスにある医学部付属病院の急性期医療・看護やドクターヘリに搭乗するフライトナースの役割を紹介しました。最後に学生たちがグループに分かれてブレイクアウトセッションを行い、「看護を学ぶモチベーション」「患者さんに関わる際に最も大切なこと」などについて意見を交わしました。

室井優貴子さん(2年次生)は、「文化や環境が異なる海外の看護学生が、何を目指し、どのように授業に取り組んでいるかを知りたい」と考えて参加。「メイヨクリニックの看護師からは、“患者さんのニーズが一番大切”という理念を実践し、多職種が連携協力してケアに取り組む姿に感銘を受けました。ルーサーカレッジの学生とのディスカッションでは、“人の役に立ちたい”という思いを共有できてうれしく思いました。先に行われたオンラインによるデンマーク研修にも参加しましたが、同じ目標を持ち、同じように悩みながら学ぶ仲間が世界中にいるとわかり、励まされるとともに視野が広がりました。グローバル化が進む中、看護の知識とともに医療英語を身に付ければ、看護師や医療通訳としてより多くの人に貢献できると思います。目標に向けて努力を続けたい」と話していました。

指導する庄村雅子教授は、「昨年に続きオンラインでの開催でしたが、実り多い研修になりました。ブレイクアウトセッションでは、双方の学生が看護師を目指す動機を共有し、それぞれの講義や実習について理解を深めるなど、充実した時間を過ごせたと感じています。これを機に、学生同士の個人的な交流も続いてほしいと願っています。プレゼンテーションからは、夜間でも暗視カメラを用いて飛ぶメイヨクリニックのドクターヘリや、より実践的に学ぶために改装されたルーサーカレッジのシミュレーション教育センターの概要といった興味深い話題が提供され、現地研修への期待が高まりました。対面による研修の再開を心待ちにしつつオンラインによる交流を深め、教育や研究に生かしたい」と語っています。