第81回建学記念式典を挙行しました

学校法人東海大学建学81周年記念式典を、建学記念日にあたる11月1日に湘南キャンパス2号館大ホールで挙行しました。松前義昭理事長をはじめとする学校法人東海大学の役員や、教職員および駐日ブルガリア共和国特命全権大使のマリエタ・アラバジエヴァ閣下らご来賓が出席しました。

開式にあたって松前義昭理事長が、学園関係者への謝辞とともに創立者・松前重義の生涯をはじめ、東海大学の源流となった望星学塾の開設と建学の歴史を振り返りました。続けて、「私学にとって重要なのは、変えてよいものと変えてはならないものがあります。変えてはならないものは建学の精神であり、教育の理念であります。変えてよいもの、変えなくてはならないものは、時代の変遷に伴う教育のタスクでありプロセスであります。本学園では2017年の建学75周年の際に、100周年に向けた総合戦略として『学園マスタープラン』を策定し、ブランドメッセージとして『Think Ahead, Act for Humanity』を掲げました。昨年度より、建学100周年に向けた中期第II期に入っています。引き続き、学園の資源を最大限に活かしてその使命を果たすために、創立者・松前重義の情熱と理想を胸に、皆さまとともに着実な活動と検証、フィードバックを続けてまいります」と語りました。

式中では、教職員の永年勤続者表彰を実施し、勤続30年85名、勤続20年140名、合計225名を代表して、勤続20年の川崎一平人文学部長が松前理事長から表彰状を授与され、勤続30年の内山秀一体育学部長が代表謝辞を述べました。内山学部長は、体育スポーツの研究と実践指導の現場に携わってきた自らの教員のとしての歩みを社会情勢、学園の歴史と共に振り返り、「学園の特徴の一つとなったスポーツを文化として、人々の健康や生きがいに資するツールとしてさらに発展させていきたいと考えています。また、さまざまな世界的課題を克服するために、一貫教育を基軸として多様な価値観を認めながら共存の道を探り、人と社会と自然が調和する新しい環境を創造し、時代を切り拓いていく人材を社会に送り出すという学園の使命を果たすために、私たち教職員は率先して行動します」と述べました。続いて、来賓の髙山松太郎伊勢原市長が祝辞を寄せられ、「1975年に、本市に医学部付属病院が開設されて以来、地域医療の充実に多大な貢献をいただきました。さらに、2008年に包括的な提携に関する協定を締結して以来、健康福祉をはじめ防災や観光など多様な連携を進めており、教員の皆さまから専門的な知見を活かした意見をお寄せいただくなどご協力、ご支援をいただいております。今後も東海大学との連携をよりいっそう強固なものにして、地域活性化に取り組んでいきます」と述べました。

祝電披露に続いて、学生を代表して湘南キャンパスで開催中の第69回建学祭実行委員会の委員長を務める篠田彩華さん(文化社会学部4年次生)が登壇。「今回のテーマである『CONNECT』には、つながりや絆という意味があります。コロナ禍で薄れた人と人とのつながりを、建学祭を通して取り戻したいという願いが込められています。これまで先輩方が築かれてきた伝統ある建学祭ですが、従来の建学祭を経験していない在学生ばかりになりました。しかし、経験値の少ない私たちでも一致団結し、懸命に準備を進めてきたことで無事に今日を迎えることができました。これからの3日間は地域の方々、卒業生の方々と絆を深める機会にしていきたいです」と力強く抱負を語りました。

さらに、湘南キャンパスの吹奏楽研究会による記念演奏では、同研究会の第60回定期演奏会を記念した委嘱作品『FESTINA LENTE』(樽屋雅徳作曲)と、10月28日に行われ金賞を受賞した全国吹奏楽コンクール大学の部で自由曲として演奏した『喜色満海(きしょくうみにみつ)』(長生淳作曲)を披露し、式典に花を添えました。閉式の辞には髙野二郎副総長が登壇。「本学はこれまで、建学の精神を基に社会の発展に貢献してまいりました。いま、この厳しい世界にあって私たちは人材の育成に努めなければなりません。本日ご列席いただきました皆様をはじめ、関係する皆さまのご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます」と語りました。