観光ビジネス学科の小林寛子教授のゼミナールが熊本県南阿蘇村立野地域でマリーゴールドの苗の植え付けを行いました

文理融合学部地域社会学科(経営学部観光ビジネス学科)の小林寛子特任教授のゼミナール(エコツーリズム研究室)が4月16日に、熊本県南阿蘇村立野で地域の活動団体「立野わかもん会」とマリーゴールドの苗の植え付けを行いました。立野わかもん会が熊本地震からの復興に向けた活動の一環として企画した、「夢みる立野花畑プロジェクト」に協力したものです。熊本地震で崩落した阿蘇大橋に代わって2021年3月に開通した阿蘇のゲートウェイ「新阿蘇大橋」の下に広がる農地の一角に、四季の花々を楽しんでもらえる花畑を造ることを目指しています。

今回の取り組みはその第一弾として本震の発生日に合わせて実施されたもので、本学からは小林教授、観光ビジネス学科の2年次生から4年次生までと、同ゼミ出身の卒業生も含めた14名が参加。全員で犠牲者に黙とうをささげた後、農地の一角に約200株を植え付けました。農地は広さ約1500平方mで、6月にはヒマワリの種をまき、夏には一面のヒマワリ畑にする計画です。学生たちは、「自分たちは、同じ大学に通っていた先輩方にも大きな被害を受けた熊本地震を現地で経験したわけではありませんが、このような活動をきっかけに縁のある地域に再びにぎわいが戻るとうれしい」と話し、熱心に作業に取り組みました。

立野わかもん会会長の本郷竜童さんは、「立野地域は高齢化が進んでいることに加えて、最近は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で地域活性化に向けた活動もなかなか行えていない状況でした。今回の取り組みでは多くの学生さんたちが立野に訪れてくれて、久しぶりに活気を感じられる機会になりました。今後もさまざまな活動で協力していければ」と期待を寄せます。小林教授は、「ゼミの活動ではこれまでも阿蘇地域の観光資源を探り、“地域の宝”に光を当ててきました。その阿蘇の玄関口にあたる立野地区に、季節ごとに楽しめるすてきな花畑ができれば、被災地のイメージから新たな観光の拠点として生まれ変わっていくことができると考えています」と話していました。