卒業生の茨選手がデフリンピック日本代表選手団の主将を務めます

湘南校舎で活動する水泳部出身の茨隆太郎選手(大学院体育学研究科2017年度修了・SMBC日興証券)が、日本代表選手団の主将として5月1日から15日までブラジル・カシアスドスルで開催される第24回夏季デフリンピック競技大会に出場します。

茨選手は4年に1度、世界規模で行われる聴覚障がい者のための総合スポーツ競技大会であるデフリンピックで、高校生のときから数えて4大会連続で日本代表に選出。過去3大会はいずれもメダルを獲得しています。今大会では200m・400m個人メドレーを含む12種目に出場予定で、「メーンとしている個人メドレーでは金メダル、そのほかの種目でも3位以内に入り、大会史上最多の9個を上回る10個のメダルを獲得したい」と意気込みを語ります。当初は2021年12月に開催される予定だった今大会は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で半年延期になりましたが、拠点としている湘南校舎で水泳部の後輩たちとともに練習に励み、「今年1月に200m個人メドレーの自己ベストも更新できたので、この半年をプラスにできたと感じています」と話します。

小、中、高校生や地域住民向けに講演会を開くなどデフリンピックの普及活動に励んでいることや、日本が2025年の次回大会招致を目指す活動への協力のほか、これまでの実績から「ミスターデフリンピック」と評価されて選手団の主将を任されました。「たくさんの選手が出場する中で主将に選ばれたことをとてもうれしく感じています。コロナ禍で選手団が集まってコミュニケーションを取る機会はほとんどありませんが、大会前半の2日から9日まで行われる水泳で自分が結果を残し、全体にいい流れをつくることが主将としての役割だと考えています」と語りました。

なお、同大会には、女子バレーボール部の中田美緒選手(体育学部4年次生)が金メダルに輝いた前回大会に続く2度目の出場。また、2013年大会の男子マラソン銅メダリストの山中孝一郎選手(工学部2003年度卒)、2019年の世界デフバドミントン選手権大会のダブルスで3位に入った太田歩選手(体育学部2013年度卒)も出場を決めています。本学の学生と卒業生へのご声援をよろしくお願いいたします。