グローバルシチズンカレッジオフィスの原田渡課長が全日本居合道大会七段の部2連覇を達成しました

本学グローバルシチズンカレッジオフィスの原田渡課長(工学部1998年度卒業)が、10月21日に東京武道館で行われた「第58回全日本居合道大会」七段の部で昨年に続き優勝し、2連覇を達成しました。原田さんは過去に五段、六段で全国優勝し、昨年度の七段優勝で3部門制覇を達成。今回の七段の部2連覇は史上3人目の快挙です。

居合道は目前の「仮想敵」を切り倒すために実戦で想定される形の動作を演武する武道です。子どものころから剣道に親しんできた原田さんが居合道を始めたのは、東海大学進学後のこと。「剣道ではない武道をやってみたいと興味をもち、仮想敵を相手に一人で自らの技を磨き高めていくストイックさにどんどん惹かれていきました」と振り返ります。

居合道の試合は、2名の出場者が、真剣または模擬刀を用いて、あらかじめ定められた全日本剣道連盟居合と各流派の形の計5本を6分以内に演武。3名の審判が、それぞれの形における仮想敵との“斬り合い”を細かく審査し判定します。初心者も高段者も形は同じですが、高段になるほど、仮想敵と対峙する際の目付や体裁き、間合いなど、実際に敵が眼前にいるかのごとく戦う姿が求められます。

昨年度の3部門制覇で、「今回の試合に向けて試合の勝敗が全てではない“道”を歩み続ける中で、一年前と同じ自分であってはならない。もう一度、居合道というものを見直そうと思った」という原田さん。「仮想敵は自分自身。それまでの自分を崩そうと苦闘し、敵の動きを考え抜くことで居合道の楽しさが増していきました」と話します。「それでも試合当日まで“これでいいのかな”という気持ちもありましたが、会場での試合直前の稽古に至って、突然これまでの1年間で求めていたものができ、本番でも発揮できた」と振り返りました。今後の目標について、「来年度は3連覇を果たしたい。その翌年には八段の審査があるので、自分を磨けば磨くほど強くなる仮想敵にいかに勝つか追及する2年間にしたい」と話しています。

原田さんは居合道部の監督も務めており、「今大会の五段の部で優勝したのは教え子でした。自分のことよりもうれしかった」と顔をほころばせます。指導の合間を縫い、週2、3回のペースで道場に足を運ぶ修練の日々はこれからも続きます。「やればやるほど成果が出て、さぼればさぼるほど落ちていくのが居合道。“継続は力なり”とは人生全般に共通することです。部で接する学生たちのみならず、職員として接する学生たちにもあきらめずに物事に向き合うことの大切さを伝えたい」と話しています。