「くまもと産業復興エキスポ」に出展しました

熊本キャンパスと阿蘇くまもと臨空キャンパスでは、2月28日、29日にグランメッセ熊本で開かれた「くまもと産業復興エキスポ」にブースを出展しました。平成28年熊本地震や令和2年7月豪雨災害からの創造的復興が進む中、半導体関連産業の集積に向けた企業進出などによって活気づく熊本県の姿を発信しようと県が主催したものです。「災害からの創造的復興の発信」や「半導体関連企業による展示・商談」「県内製造業等による展示・商談」「台湾の半導体企業の進出を契機とした台湾企業や台湾との交流促進」などのテーマに沿ってブースが多数出展されました。

本キャンパスでは、この機会に文理融合学部と農学部での学びや研究成果に触れてもらおうと、文理融合学部人間情報工学科の藤本邦昭教授とチャレンジプロジェクト「先端技術コミュニティACOT」が半導体について学べる電子工作を紹介。また乳酸菌の研究に取り組む農学部食生命科学科の木下英樹准教授が、研究活動と共に大学発ベンチャーとして立ち上げた合同会社プロバイオの活動などについて成果を披露。期間中は、県内の高校生をはじめとした多数の来場者がブースを訪れ、学生や大学院生らの説明に熱心に耳をかたむける姿が見られました。

また、29日には熊本県産業支援課が開いたセミナー「UXプロジェクト DEMODAY2024(成果報告会)」に木之内均キャンパス長と文理融合学部の杉山浩司客員教授が登壇しました。本キャンパスでは、県と熊本空港の運営会社である熊本国際空港との三者で、空港周辺地域の活性化や交流人口増加を図る連携協定を締結しており、これに基づき「東海大学・熊本県 フード・アグリテック連携プロジェクト」を今年度から展開しています。産学連携機能を強化し、県内で唯一農学部を有する本学の強みを生かして農業や食の分野に最新のテクノロジー技術を活用する「フード・アグリテック分野」での新産業創出を目指すもので、今年4月には、プロジェクト推進のための組織として熊本キャンパスに「産学連携センター」(アグリサイエンス オープンイノベーションセンター=通称:ASO)を立ち上げます。

木之内キャンパス長は、プロジェクトの理念や活動の背景について「プロジェクト推進に向けて多様なステークホルダーや技術などを結集し、イノベーション創出を加速させるために、ASOを設置します」と語ると共に、「その施策としてまずは熊本ならでは課題、農業界を取り巻く問題、現代の社会ニーズをとらえ、民間の事業者や団体、関係機関と連携し、動物用医薬品開発や阿蘇の原野における炭素固定の研究、県内農業関係団体や関係自治体と半導体企業との共存共栄に向けた研究会との連携など、さまざまなテーマに取り組んでいきます。フード・アグリテック分野の新産業創出を県内経済全体の活性化につなげ、地域の期待に応えていきたい」と語りました。