湘南キャンパスで大学院を対象とした2023年度秋学期学位授与式を挙行しました

湘南キャンパスで3月26日に、大学院を対象とした2023年度秋学期学位授与式を挙行しました。湘南、品川、伊勢原の各キャンパスにある大学院各研究科から博士学位取得者20名(課程博士15名、論文博士5名)、修士学位取得者311名が卒業を迎えました。2号館大ホールで実施した式典では、松前義昭学長から学位記を、各研究科長からメダルを授与しました。なお、25日には湘南で学部を対象とした学位授与式を行っています。また、本学では19日に熊本、21日に札幌、23日に静岡の各キャンパスでも学位授与式を挙行し、大学院生も多数が卒業しました。

松前学長は式辞で、大学院生らの指導にあたった教員や保護者の皆さんへの祝辞を述べるとともに、「資源エネルギーに乏しい我が国ではありますが、平和の中での先進国の一員としての地位を維持しなければなりません。国民の生活を守るためには、それを推進する人材の育成と、その頭脳を生み出す知的成果が必要となります。さらに、それらをサポートし、具現化して社会に提供する高度な技術も必要であることは言うまでもありません。そして、その活力を生む国家戦略として、科学技術立国が重要な課題であることは誰もが認めるところであります」と話し、本学の創立者・松前重義博士が旧制東海大学設置の際に掲げた文理融合の理念を紹介。そのうえで、「21世紀は科学と倫理の葛藤の時代と言われています。新しい文明の創造にとって、今後は科学技術と関連して人文科学分野が大きな役割を担うべきだと思っています。その中において、皆さんがこれからの新しい文明をつくる、その道を切り拓いて活力を生み出す指導者や研究者、知識人としてさらに活躍されることを期待しています」とエールを送りました。

なお、今回の式典では、2021年度に設置した大学院体育学研究科博士課程(後期)から、初の博士学位取得者が輩出。「スポーツ競技者の道徳に関する哲学的基礎づけ:カント哲学を手がかりに」と題した研究に取り組んだ水島徳彦さんは、本課程に在籍しながら神奈川県内の短期大学で専任講師として教鞭を取っています。「体育学部から体育学研究科博士課程前期、後期と10年間にわたって東海大学で学びました。多くの人と出会い、視野を広げられたと感じています。今後も研究や学生の教育に誠実に取り組んでいきます」と話していました。