東海大学出身の企業経営者で組織される「欅の会 東海大学経営者クラブ」の賀詞交歓会が開かれました

東海大学出身の企業経営者で組織される「欅の会 東海大学経営者クラブ」の賀詞交歓会が1月17日に東京・ベルサール神田で開かれました。同会では例年、会員相互の親睦を温めるとともに、母校との連携強化に向けた機会として賀詞交歓会を開いており、本学学長室キャリア就職担当が運営をサポートしています。今回は、会員約40名と本学から松前義昭理事長・学長、梶井龍太郎学長代理、学長室の成川忠之部長(キャリア就職担当)ら教職員が多数出席。政治経済学部卒業生で東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)常務執行役員、東京駅長などを務める百瀬孝さんによる講演などが行われました。

当日は、はじめに欅の会の高見澤和夫会長(高見沢サイバネティックス代表取締役社長)があいさつし、「会の活性化に向けて活動の目的を今一度明確にし、会員相互のビジネスマッチングの機会とするとともに、大学との連携も強化して学生たちの就職支援の場としていきたい」と話しました。続いて松前学長が登壇し、1月1日に発生した能登地震への大学の対応を説明するとともに大学の教育研究の方針について語り、「偏差値偏重教育の終わりが近づく中、いかに人間力のある学生を育てられるかが問われるようになります。本学では“挑み力”“集い力”“成し遂げ力”“自ら考える力”の4つの力を育成する教育活動を展開してきましたが、今後はさらに実質的なものとして展開し、社会で活躍できる人材の育成につなげていく考えです。欅の会会員の皆さまにも母校と共に人材育成にご協力いただければ」と呼びかけました。

基調講演では百瀬氏が、JR東日本における新型コロナ禍での乗客数の推移や同社の対応について紹介。現場の声を生かすボトムアップとトップダウンによる指示の融合や、鉄道を巡るさまざまな事業間の融合・連携による組織の一体化について語り、「女性の活躍推進、部門間の連携、国際事業の連携など、多様な人材の活躍のため社員の挑戦の場を広げています。さらにデジタルトランスフォーメーション(DX)やグリーントランスフォーメーション(GX)も推進していきます。前例主義では企業として生き残れない時代。社員も言われたことをやる、決められたことだけやるでは通用しません。スピード感を持って物事に取り組み、失敗したらすぐに切り替えるスクラップアンドビルドも重要です。私も母校と同じように、強い人間力、意思と信念を持った人材の育成に取り組んでいく考えです」と話しました。

講演終了後には成川部長があいさつし、参加者への謝辞を述べました。その後は懇親会も開かれ、会員と本学の教職員が学生の就職支援や企業と大学間の連携など多様な話題で意見を交わし、交流を深めました。