3.11生活復興支援プロジェクトが「結っ小屋ウッドデッキ完成記念イベント」を開催しました

3.11生活復興支援プロジェクトが8月17日から29日まで、岩手県大船渡市三陸町越喜来

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泊地区の集会所「結っ小屋」にウッドデッキを建設。30日には地域住民らと完成記念イベントを開催しました。結っ小屋は、東日本大震災発生直後の2011年5月に地域住民の要請を受けて建設した応急公民館「どんぐりハウス」を今年4月に移築した施設で、ウッドデッキ建設はより多くの人々が集える場を設けることを目的に実施しました。

イベントには、地域の小中学生とその保護者ら14名が参加。学生と参加者が結っ小屋を中心に泊地区周辺を巡り、店舗や宿泊施設、自然環境といった見どころを紹介する「泊いいとこマップ」の作成に取り組みました。1時間以上をかけて泊地区を歩いた学生と参加者は、写真を撮影するとともに気づいたことをメモに書きとめ、集めた情報をマップにまとめました。続いて、メインの催しである完成マップの発表会をデッキで行う予定でしたが、あいにくの雨のため、屋内で児童がマップを示しながら、「自分たちが住むこの地域に、自然あふれる大きな滝やナポリタンがおいしいお店、きれいな旅館など、魅力ある場所がこんなに多くあるとは知りませんでした。皆さんもぜひ、この地図を見ながら実際に訪ねてみてください」と報告しました。

集まった地域の方からは、「学生の皆さんがこの地に足を運び、支援活動を継続してくださっていることはとても頼もしいこと。このようなイベントにはこれからも参加し、できることがあれば協力したい」といった声が聞かれました。建設に携わった深尾日出海さん(工学部建築学科4年次生)は、「この結っ小屋は、東日本大震災によって分かれてしまった高台と低地のちょうど中間にあり、復興の拠点として活用してもらいたいと願っています。今回のような交流イベントなどを通じてより多くの人々が集えるよう、ウッドデッキ建設を企画しました。建築期間中は雨が多く、足場が悪かったために作業は難航しましたが、地域の方々をはじめ泊地区にかかわる多くの人々の助けがあり、なんとか完成させることができました」と話しました。

メンバーの藤崎一輝さん(情報理工学部コンピュータ応用工学科3年次生)は、「今後は結っ小屋を活用して、月1回のペースで交流イベントを開くことを目標に、企画を考えていきたい。また、結っ小屋までの道をより歩きやすくするため、その整備も検討しています。協力してくださる地域の皆さんへの感謝の気持ちを胸に、今後も施設の充実を図るとともに、新たな取り組みにも挑戦していきたい」と意気込んでいます。なお、今回作成したマップは、11月に開催される湘南キャンパスの建学祭で展示される予定です。

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