チャレンジセンター・阿蘇復興への道のメンバーらが「みなみ阿蘇 野の花コンサート」に協力しました

東海大学チャレンジセンターユニークプロジェクト・阿蘇復興への道が、6月17日に熊本県・阿蘇野草園と南阿蘇ビジターセンター多目的ホールで開催された「第1回みなみ阿蘇 野の花コンサート~はなしのぶ~」に協力しました。この催しは、世界で阿蘇にしか生息していないといわれる「ハナシノブ」にささげる演奏会として地元有志によって1981年から2014年まで開催されていた「はなしのぶコンサート」の理念を継承し、自然保護と地域の文化活動を融合して定着発展させ、地域振興につなげることを目的に、みなみ阿蘇・野の花コンサート実行委員会(委員長=農学部・椛田聖孝名誉教授、顧問=荒木朋洋九州キャンパス長)が開いたものです。

本プロジェクトでは、熊本地震で甚大な被害を受けた本学の阿蘇実習フィールドがある熊本県南阿蘇村を中心に、県内外の来訪者の依頼を受けて震災の記憶を伝える「語り部」に取り組んできたことから、会場で語り部をしてもらえないかと実行委員会から依頼を受けました。当日はプロジェクトメンバー9名と、基盤工学部医療福祉工学科の有志学生6名が参加。第1部として熊本県内の中学・高校の吹奏楽部などが出演して阿蘇野草園で開かれた第1部「みなみ阿蘇・野の花コンサート」では会場の警備を担当し、会場を南阿蘇ビジターセンターに移した第2部では、「東海大学の活動報告『阿蘇復興への道―南阿蘇黒川地区(学生村)のいま―』」と題して写真や資料を使って語り部を行いました。

プロジェクトリーダーの井手良輔さん(農学部バイオサイエンス学科3年次生)は、「予想以上に多くの方がブースを訪れてくれて驚きました。地震発生直後の2年前と今では阿蘇の状況も変わってきていますが、日々の語り部で得た知識や参加者の意見を生かしながら、来場者に南阿蘇の現状を知ってもらえたのではないかと思います。私たちもほかのブースを訪れて阿蘇の歴史や自然について勉強できたのもよかったです」と話します。大庭明莉さん(農学部応用動物科学科2年次生)は、「熊本の豊かな自然の中で聞く音楽はとてもきれいでした。語り部などを通して、今後の活動についても考える場となりました。先日、近畿地方でも地震があり、日本全体で震災対策に注目が集まっていると思うので、少しでも役立つ情報を広められればいいと思います」とコメント。副リーダーの河田篤典さん(農学部応用植物科学科2年次生)は、「私は熊本地震を経験していませんが、プロジェクトの活動に参加して、阿蘇のよさや人々の温かさを感じ、阿蘇のために何かをしたいという気持ちは先輩たちと変わりません。今後も多くの人に地震の経験と阿蘇の魅力を伝えていきたい」と語りました。

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