チャレンジプロジェクト「Global Innovation Project」が「メンタルヘルス×SDGsワークショップ」を開催しました

スチューデントアチーブメントセンターのチャレンジプロジェクト「Global Innovation Project(GIP)」が7月1日と8日に、湘南校舎をメイン会場にオンラインも併用して「メンタルヘルス×SDGsワークショップ」を開催しました。本プロジェクトリーダーの金喜燦さん(医学部医学科6年次生)がインターンシップ中に知り合った株式会社Emostyleの代表取締役の八代恭輔氏に「SDGsの3番『すべての人に健康と福祉を』に関連するメンタルヘルス問題について講演してほしい」と依頼したことから今回の企画が実現しました。Emostyleの事業内容や日本のメンタルヘルス事情などの理解を深めるとともに、ワークショップを通じて、大学生のメンタルヘルスケアについて考えることを目的としました。

1日は、八代氏が「SDGsとメンタルヘルス〜メンタルヘルスティックの最先端とは〜」と題して講演しました。初めに、Emostyleが運営するメンタルヘルスケアサービスについて説明するとともに、新型コロナ禍や戦争、社会格差などで広がる社会不安や日本のメンタルヘルス事情について解説。「精神疾患を抱える人は年々増加しており、コロナ禍以降でストレスや悩みが増加した人は6割という結果も出ています。また、日本の年間の自殺者数も世界で18番目に多く、若い世代の死因1位も自殺です。このような結果からも分かるように社会人だけでなく、学生にもメンタルケアが必要不可欠です」と話しました。続いて、現代社会が抱えるメンタルヘルスケアの課題について解説し、「メンタルヘルスケアサービスが発展しているアメリカを真似るのではなく、日本の文化や国民性にあった独自のサービスを提供することが重要」と語りました。講演後には、学生たちに「大学生がメンタルヘルスを改善するためにできることは?」というワークショップのテーマを提示し、学生たちは7つのグループに分かれて解決策を考えました。

8日には、1日の講演で八代氏から提示された課題に対してグループで考えた解決策を提案。「家族の介護や家事を担うヤングケアラーを対象にしたアプリケーションサービス」「学生カウンセラーを設置し、互いに気兼ねなく相談し合うシステムの構築」、「SNSの投稿内容からAIが精神状態を判断する」といった意見が出されました。GIPでサブリーダーを務める草沢こころさん(健康学部健康マネジメント学科4年次生)は、「ボランティアではなく、ビジネスとしてメンタルヘルス問題解決に取り組む八代さんだからこその視点や考えは、今後のプロジェクト活動の方向性について考えるよいきっかけになりました」と話し、メンバーの成重太陽さん(政治経済学部経済学科2年次生)は、「八代さんのプレゼンを目にして、パワーポイントの構成や話し方などそれぞれに工夫が見られ、レベルの高い発表ができました」と振り返りました。