「東海大学ソーラーカーチーム」が新東名高速道路の開通イベントに参加しました

湘南校舎で活動するスチューデントアチーブメントセンターの「東海大学ソーラーカーチーム」が、4月16日に開かれた新東名高速道路「伊勢原大山インターチェンジ」から「新秦野インターチェンジ」間の開通式典に参加。「通り初めパレード」に参加し、新しい区間を2019年型Tokai Challengerで走行しました。チームは、12年にも開通前の新東名新富士インターチェンジから清水パーキングエリア間で試験走行を実施しています。

メンバーは3月から準備を開始し、安全性を高めるためにコックピット内の通気性を高めるファンを取り付けて運転席の曇りを防ぎ、バッテリーを軽量化するなど入念にマシンを整備してきました。また、31日には新東名を管理する中日本高速道路(NEXCO中日本)の関係者とともにコースやマシンの整備スペースを確認し、タイムスケジュールや雨天時の対応などについても打合せを重ねてきました。

当日は神奈川県や秦野市、伊勢原市の関係者らが見守る中、日産自動車株式会社のSUV「アリア」や株式会社不二家の「ペコちゃんキャラバンカー」、警察・消防関係車両などとともに約10kmの新区間を走行。ドライバーを務めた小野田樹晃さん(大学院工学研究科機械工学専攻2年次生)は、「ソーラーカーが新東名の開通式で、パレード走行できると聞いたときには本当にうれしかった。トンネル内を走る経験もなかったので、すべてが新鮮であっという間に終わってしまいました」と笑顔で振り返り、プロジェクトリーダーの宇都一朗さん(同1年次生)は、「式典の様子はインターネットでライブ配信されていたので、多くの人にソーラーカーの魅力を伝えられたと思います。ミスは許されないとプレッシャーを感じることもありましたが、細部にまでこだわって準備したことで、メンバー全員が貴重な経験を積むことができました」と充実した表情を見せていました。

総監督の佐川耕平講師(工学部)は、「学生たちはそれぞれ準備期間から自分の役割を認識し、その都度やるべきことを考えながら行動できていました。この2年間は新型コロナウイルス感染症の拡大でイベントへの参加を自粛することが多かったため、今回のような地域の皆さんとの交流は学生たちにとって、今後の活動充実に向けた大きなモチベーションにもなると思います」と話しています。監督の木村英樹教授(工学部)は、「10年前の高速試験走行のときから、NEXCO中日本の担当者の方々とは、湘南キャンパスに近い新東名区間が開通する際に、ソーラーカーをパレード走行させたいと考えてきました。勾配を抑えて走行車両の燃費を改善したり、ホタルへの影響が少ない路上照明を設置したりするなど、環境との調和が考えられた新東名とソーラーカーは、よいコラボレーションができたと思います」と振り返りました。