10月に札幌キャンパスの海洋生物科学科の学生が、亜熱帯海洋フィールド実習で沖縄地域研究センターを訪れ、カリキュラムの一部を行いました。実習を行った学生の声を要約して紹介します。

・北海道とは離れた土地であるため気候も暑く、植生も異なりとても面白かった。虫の大きさが全然違うのは驚いた。また、マングローブを初めて実際に見たためとても迫力があった。シーカヤックでもマングローブによる様々な種子や生物を見られることができて別世界のようだった。
・本州では見ることのできない植物やカニの習性について見ながら学ぶことができて、良かった。アダンの実やマングローブを実際に見ることができた上に、今まで知らなかった木の実や毒性を持つ種について触れながら学ぶことができた。人生で2回目のシーカヤックだったが、たくさん濡れて夏のレジャーとしてはこの上なく楽しい思い出にすることができた。今回は大学の実習で来たが、とても楽しかったので、今度は個人で来てまたシーカヤックを行い、今回行けなかった奥の方を見てみたい。
・西表島実習では、自然の豊かさを全身で感じる貴重な体験ができた。マングローブ林でのカヤックでは、静かな水面を進みながら、間近で複雑に絡み合う根やそこに生きる生物を観察でき、自然の力強さを実感した。夜の散策では、昼とは違う生き物たちの活動や満天の星空が印象的だった。マングローブ林の散策では、淡水と海水が混ざる環境に適応した植物のしくみを学び、自然の多様性や生態系のつながりの大切さを改めて感じた。
・私は今回初めて西表島にきました。自分の持っていた亜熱帯のイメージというものと、実際の亜熱帯の雰囲気というのは、想像以上に別世界でした。木々が生い茂り、マングローブ林があり、ワクワクしました。マングローブ林に足を踏み入れた際には、西表島を感じることができました。人生の中で大自然に一時的にでも身を置くことが素晴らしいと感じました。
・今回の実習では、今までに見たことのない生物や、環境に出会い、とても素晴らしい時間を過ごすことができました。硫化水素の影響により、匂いが少しある環境で、そこに住むハゼや、シジミがいることが特に驚きました。また、汽水域の水温が北海道と全く異なっており、ずっと入っていられることにも驚きました。またこれからの実習で自分が知らないことをたくさん質問して、この実習が有意義なものになれるように努力します。
・西表島での実習では、豊かな自然と多様な生態系を間近に観察することができました。特にマングローブ林での調査を通して、生物同士のつながりや環境の大切さを実感しました。地元の方々の自然保護への取り組みを知り、自分も自然と共に生きる意識を持つことの重要性を学びました。実際に体験することで、教室では得られない貴重な学びを得ることができました。
・今回、初めて西表島に訪れたが、景色が本島や北海道と全く異なっていてとても新鮮に感じた。研究センターでは研究所やその周りの歴史について教わり、西表島における研究の立ち位置やその経緯などを学ぶことができた。マングローブ林の散策では土の質感が粘性であったり、マングローブ林を構成する木を種類ごとにみたりして、西表島の自然と触れ合って楽しく、学ぶことができた。とても貴重な経験ができたと思う。
・本州や札幌とは、異なってマングローブがあることで、生物が特殊な生態や形態になっており、それが実際に観察できたことがすごく面白かった。特にマングローブに生息するミナミトビハゼは、水中を泳がずに岩場や浜をピョンピョン飛び跳ねる生態をしていてハゼの中でも珍しく興味深いものだった。また、マングローブでは1種類のもので構成されるのではなく、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシの主に4種から構成されていることに驚いた。

・西表島のイメージは暑くて過ごしづらく、自然がたくさんあり、マリンスポーツが盛んの楽しい島だというものでした。西表島に来てみて感じたことは多少暑いものの過ごしやすく、自然豊かな楽しい島でした。カヌーに乗ってみるとマングローブ林が多く、みたことない植物だったのでみていて面白かったです。特に根がくの字になっているのをみて不思議だと思いました。マングローブは7種類あるというのを聞きましたが、見慣れない私には違いがあまりわからなかったです。7種類しかないというのも不思議だなと感じました。高く育つ木もあれば低く育つ木もあって木にも弱肉強食みたいなものを感じました。
・今回の研究センターで様々な事を見て触れ合って感じる事がかなり多かった。例えば、マングローブでは汽水域ならではの生態系が発達しており、北海道では見られない動植物達がほとんどである。マングローブは総称であり木の名前では無い為、実は何種類かの木で構成されていることを知った。さらには川の透明度が高ければメジロザメが見えることがあるので、改めて来たいと思える場所でした。さらには10月終わりでありながらセミが鳴いていたり、ハイビスカスが咲いていてまさに南国の夏を感じることが出来ました。
・東海大学沖縄地域研究センターでは、亜熱帯でしかみることがでないマングローブ林を見ることができた。また、カヌーで川を登って海岸を観察してみると本州では見ることのできない大きな青色のヤシガニを見ることができた。マングローブには、オヒルギやメヒルギ、ヒルギダマシなどの種類を観察することができた。ヒルギなどは汽水域に生息していて自分自身を支えるための根がへの形で生えていたり、自分の周りの塩分が高くなると葉に塩分を蓄えて落とすという本州ではみることができない生物や植物が見ることができた。ダイビングをしてみて熱帯にいる鮮やかな色の魚や様々な種類のサンゴが砂浜になっている周りなどに一帯に広がっているのをみることができと良かった。
・今回、私はマングローブ林の散策や浦内川のカヤック、ユツンの滝を目指してのトレッキング、外離島沖でのダイビングなど、西表島にある山・川・海の自然を西表島に滞在している数日間のあいだに、自分の手足で、目で耳で体感させてもらった。これらを体験する中で、西表島の生物多様性はどれが欠けても存在し得ないものだと強く実感させられた。実は実習中ほとんど天候が芳しくなかったのだが、それによって増水した河川や濁りの強い海など、西表島のもうひとつの顔を見られたことで、西表野生生物保護センターにて観た壁面展示の理解がより一層深まった。
・西表島での実習では北海道や本州では見ることの出来ない植物や動物を見ることが出来た。マングローブやアダン、オオタニワタリといった亜熱帯特有の植物、カンムリワシやヤシガニのような亜熱帯の生物について学ぶことが出来てとてもいい経験になった。マングローブ林ではマングローブが周囲の環境に与えている影響や周辺の生態系についてよく分かった。浦内川が日本で1番多くの魚種がいる理由として汽水域であることと西表島独自の気候が要因である点がとても興味深かった。
・実習期間中は、雨や曇りとあいにくの天気が続いていた。西表島では本州や北海道とは異なり雨が降るとすぐに川や湾内が茶色く濁っていた。綺麗な海を想像していたため残念ではあったが、講師の方はこれこそが西表島独自の姿だとおっしゃっていた。トレッキングでは川の下流から上流に向かうにつれて、底質が砂利から岩、岩盤へと変化していった。砂利の方では軽く踏むだけで砂煙が立ち、水が茶色く濁っていた。山と川と海のつながりを体験できる経験であったと思う。
・今回の亜熱帯海洋フィールド実習では、西表島ならではの自然環境を実際に自分の目で確かめることができ、机上の知識では得られない多くの気づきがあった。気候の違いや植生、生息する生物の種類など、他地域との対照がとても分かりやすく、亜熱帯という環境の特徴をより深く理解できた。特にダイビングで観察した多様な珊瑚やウミウシは印象的で、本州の海では見られない色彩や形態に強く魅了された。現地での体験を通して自然環境を学ぶことの重要性を改めて感じ、今後の学習にも大いに生かしていきたいと思う。
・西表島での実習は、普段できない体験をすることができました。北海道では、気候や気温的に見ることが出来ない亜熱帯気候特有の植生や、カンムリワシやヤシガニ、オカヤドカリといった西表島の固有種を見ることができ、そしてトレッキングやダイビング、シーカヤックを行いました。西表島には、東海大学の研究所があるのでマングローブ林や生き物たちの生態などについて学べました。普段とは、正反対の地域で学習する経験ができ、貴重な体験をすることができました。
・まずはなんと言っても、マングローブ林の中を歩いたりカヌー体験をしたり、ダイビングをしている時、いつでも生き物に囲まれている環境、というものが新鮮でとても楽しかった。夜などに道路沿いを歩いたりしている時もヤシガニや大きな虫、ヤドカリなどが見られて、どの時間帯でも色々なアクティビティができた。特にマングローブ林に関しては、本州や北海道のいずれでも見ることが出来ない光景で、亜熱帯特有の気候というか雰囲気をとても感じることが出来た。


