八重山諸島の考古学研究 〜中世の食生活を探る〜

2026年3月3日㈫、人文学部の丸山研究室と竹富町教育委員会社会文化課による、竹富島の遺跡から出土した動物骨の分析が始まりました。竹富島で発掘調査された集落遺跡から、保存状態の良い14世紀の動物骨が出土しています。これらの動物骨は、集落の人々の食べかすや飼育していた動物を明らかにするものです。
食料となったものには、魚の骨が大量に含まれています。過去の人々の食習慣を具体的に知るためには、魚の種類や、その魚がどのような場所で捕らえることができるのかといったことを調べる必要があります。
魚の種類を知るには、骨の形がヒントになります。現代の魚類の骨格標本と遺跡から出土した魚の骨を1点ずつ手に取って、それぞれの形を見比べます。種類ごとに特徴があり、その特徴が合致すれば、魚の種類が特定することができます。今回はハタ、フエフキダイ、ブダイ、モンガラカワハギの仲間などを特定しました。また、これらの魚が生活しているサンゴ礁やその周辺で漁獲したことが想定できます。動物骨は大量に出土しているので、これから数年間にわたって、もっと多くのことがわかるように分析を進めていきます。