卒業生教員による「無限の会」が講演&パネルディスカッションを開催しました

湘南校舎で12月3日、中学校、高等学校等で教職についている本学卒業生の交流団体「無限の会」による講演&パネルディスカッションが開催されました。教職を目指す学生を対象に、学校や教員の仕事について実際の現場の話を紹介することで、自らのキャリア設計の参考にしてもらおうと、ティーチングクオリフィケーションセンター(TQC)が事務局となって企画したものです。当日は8号館の教室を会場に、約70名が出席しました。

講演では、長田利彦無限の会会長(工学部1975年度卒)が、「頑張る工業高校生」をテーマに、世界を席巻した日本のものづくりや、そのための人材育成について熱弁を振るいました。 「これからの教育に求められるのは“教師を育てる”こと。その意味で、教師を育てる大学の役割はますます重要になります。また、教師の持っている能力を発揮できるのが学校という現場であり、その能力は子どもたちに伝わっていきます。皆さんが培った技能を生徒に伝えてもらうためにも、工業高校が掲げる『生きる力』を意識してもらえれば」と語りました。

パネルディスカッションでは、「教師を目指す学生が東海大学で学ぶこと-これからの教師に必要なチカラとは何か?」と題して実施。パネラーとして、嶋村優香教諭(文学部2020年度卒・国語科)、折霜文男教諭(理学部2015年度卒・理科)、飯田達弥指導主事(体育学部2003年度卒・保健体育科)、吉田浩二中学校校長(理学部1984年度卒・数学科)が登壇。

コーディネーターを務めた朝倉徹TQCゼネラルマネージャーより「幅広い年代のパネラーをお呼びしているので、それぞれの年代でどのように生徒と関わっているのかをイメージして欲しい」と東海大学が長年に渡り多くの教員を輩出し、現役で活躍されている教員からの生きたお話を聞ける機会であることが参加者へ伝えられました。パネラーからは『教員を目指したきっかけ』、『大学時代の思い出』、『これまでの教員生活で楽しかったこと・辛かったこと』、『学校現場で身に付けた能力・培った経験』など、先輩教員たちが自らの学生・教員生活での経験を振り返り、学生たちにアドバイスが送られました。

参加学生から「4月から教員としての採用が決まったが、学生のうちにするべきことはあるか」と質問もあり、パネラーからは、「教科書が改訂されたばかりなので、読んでおくと良い」、「今のうちにたくさん遊ぶことで思い出をたくさん作ることで、生徒に堂々と語れる魅力的な教員になって欲しい」など、勉強だけに偏らず学生生活での経験の大切さが伝えられました。

閉会後も、パネラー等先輩教員の話をさらに聞こうと学生たちも帰らず、参加者からは、「教員の採用が決まり、教員になるための準備が心配だったが『自分らしさを出せないと生徒は魅力を感じない』とのお話もあり、学生のうちしかできない経験を多く重ねたい」との意気込みを語っていました。