湘南キャンパスで活動する公認サークル「China Career Up(CCU)」が11月8日に、東京都・百年留学生記念館で「楽しく学ぶ中国語学習~トランプで中国語を学ぼう~」を開催しました。CCUは、中国語圏の留学生と中国語を学ぶ日本人学生が、互いに語学や文化を学び合う場を設けることを目的に活動しています。今回は留学生の花雨欣さん(文化社会学部アジア学科4年次生)が中心となって、初めて学外でのイベントを企画。他大学の学生も参加し、約10名が集いました。

当日は、記念館スタッフの案内で館内の展示を見学し、周恩来をはじめとする100年前の中国からの留学生の歴史や記念館設立の経緯などを学んだ後、CCUのメンバーが作成したオリジナルのカードゲームを実施。中国語の単語が書かれたカードを一人ずつ引き、日本人や中国語圏以外の留学生はその単語を使った例文を、中国人留学生は日本語に訳して例文を考え、7並べのルールでゲームを進め盛り上がりを見せました。CCUの部長教員を務める語学教育センターの森山美紀子教授は、「日常会話では接続詞や助詞が間違ったり抜けてしまったりしても間違いを指摘されることが少ないため、今回のように一語一語考えながら文法的に正しい例文を作るのは難しかったようで、学生たちは互いに教え合いながら取り組んでいました。通常の座学の授業とは異なり、主体的に考えてコミュニケーションを取りながら進めることで、学びを深める機会になったと感じています。中国語を学び始めて日が浅い学生も、周りから助けられたり褒められたりしながら学ぶことで、自信をつけられたようです」と振り返ります。イベントを企画した花さんは、「約100年前に日本に留学した先人たちの歴史を学び、他大学にも輪を広げて交流しながら日中の友好関係を築くことができ、とても意義のある企画になったと思います。参加者一人ひとりが知識と友人を増やすことができた一日になりました。今回は短い時間での交流となったので、今後も機会があれば企画したい」と話していました。

