2022年度 第1回東海大学SD研修会を実施しました

東海大学では11月22日にオンラインで、2022年度第1回東海大学SD研修会を実施しました。「仕事と家庭が両立できる組織づくり~育児休業・育児支援制度について考える~」をテーマに、今年4月から段階的に改正・施行されている「育児・介護休業法」への理解を深めるとともに、仕事と家庭を両立できる組織のあり方を考える機会として実施したものです。当日は、約200名の教職員が参加しました。

開会にあたって本学の山田清志学長が、「育児支援制度に関連した情報を共有し、学園内での活用方法を考えてもらいたい。議論の中で、より働きやすい環境づくりを進めていきたい」とあいさつ。続いて、学園事務センター人事・法務ユニットより、育児・介護休業法の改正のポイントを中心に「妊娠・出産・育児」の流れを母性健康管理や母性保護規定、育児・介護休業法における各種制度について、法律と本学の制度を比較しながら説明し、本学教職員の育児休業並びに短時間勤務制度の取得状況等についても紹介されました。

続いて、育児休業の取得経験がある竹内友章助教(健康学部健康マネジメント学科)と岩田めぐみさん(ヒューマンソサエティカレッジオフィス職員)が「男性の育児休業・育児について」をテーマにそれぞれ講演。竹内助教は、21年3月から5ヶ月間取得した育児休業の実体験や取得前後の取り組みについて、「自分自身のやりたいことや業務を中断しなくてはいけなくなるので不安や葛藤もありましたが、パートナーと相談をして育児休業の取得を決意しました」と振り返り、「産後はパートナーのケアが必要になるため、授乳以外の育児を行うとともに、家事もほぼ全て担当しました。このおかげで体調面だけでなく精神的不安もなくすことができたのではないかと思います。また、夫婦2人とも地方出身のため、周囲に知人がいなかったことから、子育てサークルなどに積極的に参加して同世代の知り合いを増やし、今でもそのコミュニティを大切にしています。子ども中心の生活に切り替わるなかで、仕事の考え方や時間の使い方が育児を通して変化しています。」と話されました。

また、岩田さんは産休・育児休業中に直面した問題について「仕事をしている夫に頼るのは躊躇してしまう部分があり、何かをお願いすることはあまりできませんでした。夫が育児休業を取得していれば家事をはじめ諸々のサポートをお願いできたと思うので、男性の育児休業はとても重要なことだと考えます。また、子どもと触れ合う中で、父親としての自覚や自信につながるのではないでしょうか」と話されました。その後は、竹内助教と岩田さんによる意見交換も実施しました。