清水キャンパスでは7月19日から、本キャンパスの学生、大学院生、教職員、協力企業の従業員等を含む約2000名を対象とした新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種を実施しています。本学医学部付属病院群などと連携し、学生、教職員らの健康と安全を守り、学内および地域における感染拡大を防ぐとともに、地域の負担を軽減することを目的としています。接種に向けては対象者にアンケートも実施しており、個人の意思を尊重し、希望を確認したうえで対応しているものです。19日と20日に第1回目の接種を実施、8月16日、17日に第2回目の接種を行う予定で、19日は約900名が参加しました。
本キャンパス4号館に設営した会場では、接種を希望した学生や教職員らが職員の誘導に従って、受付から医学部付属病院群の医師による問診の後、同病院の看護師による注射の順にスムーズに動き、座席で15分から30分程度の経過観察を取って接種後の副反応などに備えました。接種を終えた学生からは、「新型コロナ禍の状況次第ですが、来年度に海外留学を希望しているので、そのためにも接種を希望しました。ワクチンの接種によって早くコロナが収束し、マスクを外して生活できる日がくることを望んでいます」、「清水で一人暮らしをしていますが、実家の両親から接種を勧められました。高齢の祖父母にもなかなか会えない状況も続いていたので、ワクチンを接種することで比較的安心して帰省できます」といった声が聞かれました。
山田吉彦静岡キャンパス長は、「本学における大学拠点接種は、自治体等の負担を軽減するため本学医学部をはじめとする学内の医療従事者と連携し、各キャンパスで接種場所の確保・設営・スケジュールなどの協議が進められてきました。本キャンパスにおいてもワクチン接種を進めることで、学内外の感染症のまん延を防げれば」と語ります。海洋学部の齋藤寛学部長は、「県内でもいち早く大学拠点接種が実現できたのは医学部を持つ総合大学のスケールメリットによるもの。学生・教職員の7割がワクチンを接種することで集団免疫の獲得にもつながり、秋学期には通常の授業体制に戻すことができると期待しています。また、本キャンパスでは周辺の商業施設などでアルバイトをしている学生も多く、接種が進むことで地域の皆さまにも安心して生活していただけるのではないかと思います」と話しました。
なお、湘南キャンパスでは7月5日から第1回目の接種が始まるなど、本学の各キャンパスで対応が進んでいます。詳細は東海大学オフィシャルサイトや学生向けのキャンパスライフエンジンなどで通知しています。