東京オリンピック柔道混合団体でウルフ選手が日本代表の一員として銀メダルを獲得しました

東京オリンピックの柔道混合団体が7月31日に日本武道館で行われ、ウルフアロン選手(体育学部2017年度卒・了德寺大学職員)が日本代表の一員として銀メダルを獲得しました。

今大会の新種目として採用された混合団体は、男子が73kg以下、90kg以下、90kg超、女子が57kg以下、70kg以下、70kg超の3階級ずつの計6名でチームが構成されました。同じ階級の選手が対戦する点取り戦で、先に4勝したチームの勝利(両チーム3勝ずつの場合は代表戦の結果)となります。日本代表は初戦となった準々決勝でドイツと対戦し、0-2とあと一戦も落とせない劣勢から新井千鶴選手(三井住友海上火災保険)、向翔一郎選手(ALSOK)、素根輝選手(パーク24)が勝利して逆転すると、ウルフ選手がゴールデンスコア方式の延長戦の末にヨハンネス・フレイ選手から肩車で技ありを奪って4-2としました。

準決勝ではROC(ロシアオリンピック委員会)に4―0で勝利し、迎えたフランスとの決勝戦は1―2と劣勢の場面でウルフ選手が畳に上がりました。ロンドンとリオデジャネイロ五輪の連覇や世界選手権100kg超級8連覇を誇り、今大会では銅メダルとなったテディ・リネール選手と対戦。1階級上の相手にたびたび奥襟を取られながらも果敢に胸元に攻め込んで延長戦に突入しましたが、6分29秒に内股で技ありを奪われ、惜しくも敗れました。続く芳田司選手(コマツ)も敗れ、1-4で日本代表は銀メダルとなりました。

ウルフ選手は試合後のインタビューで、「リネール選手はこれから僕が柔道を続けていくうえで破らなければいけない壁だと思っていましたが、計画通りにいかず、ふがいない結果になってしまいました」と悔しさをにじませました。

皆さまのご声援、ありがとうございました。

写真提供=フォート・キシモト