2021年度秋学期の清水キャンパス学位授与式を挙行しました

清水キャンパスでは3月23日に2021年度秋学期学位授与式を本学建学記念ホールにおいて挙行しました。大学院地球環境科学研究科(博士課程)1名、同生物科学研究科(博士課程)1名、同海洋学研究科(修士課程)7名、海洋学部465名の計474名に学位記を授与しました。式典は、十分な新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、午前に大学院各研究科と海洋文明学科、環境社会学科、海洋地球科学科、午後に水産学科、海洋生物学科、航海工学科の2部制で実施しました。

式では山田清志学長が、大学院と各学科の総代に学位記を手渡しました。学位記はグローバルな時代で活躍する人材となるよう願いを込めて、日本語に加え英文でも発行しており、すべての英語版学位記に山田学長が直筆で署名しています。その後、学業で顕著な成績を収めた学生に総長賞も授与。式辞では、山田学長が英語でスピーチし、新型コロナの影響でオンライン授業になるなどニューノーマルな日常を経験した学生たちをたたえるとともに、「今世界が激しく抗議をしているウクライナ情勢は、グローバルな視野による解決を必要とする重大な課題です。我々がこれらの問題を解決するためには、国境を越え、世界中の人々と手を取り合って立ち向かう必要があります。皆さんにはぜひ東海大学で培った知識や技術を活用し、地球市民、世界連帯の一員としてこれからの人生を歩んでいただきたい」と語りかけました。最後に、ジョン・レノンの『イマジン』の一節を紹介し、「この曲を通して平和の大切さを感じてください。まさに『Think Ahead, Act for Humanity』です。皆さんの希望に満ちた世界への門出を心からお祝いします」と話しました。

閉式の辞を述べた山田吉彦静岡キャンパス長は、「混沌を迎えた世界情勢の中でも、皆さんが学んだ“海”は人類共通の財産であることに変わりはありません。清水の地で学んだ知識や修得した技術、そしてかけがえのない友情は必ず皆さんの力となり、世界の平和を築く礎となります。友人や教職員と過ごしたこの時間を忘れずに、明日への新しい一歩を踏み出してください」とエールを送りました。

式典終了後には各学科・専攻に分かれて教員が学位記などを手渡しました。卒業生からは、「コロナ禍でこの2年間は友人や先生方と直接会う機会は減ってしまいましたが、最後に喜びを分かち合うことができてよかった」「常に“できることを精いっぱいやろう”と心掛けてきたので、サークルも研究活動も完全燃焼できました。先生方と会えなくなるのは寂しいですが、いつか成長した姿を見せに戻ってきたい」といった声が聞かれました。