スペイン語研究室「卒業生講演会」を開催しました

湘南キャンパス1号館のGlobal AGORAで11月29日に、国際教育センターのスペイン語研究室が、卒業生講演「キャンパスの外に踏み出そう! ”人生は楽しい、嬉しい、美味しい!”」を開催しました。国内外で活躍する卒業生の仕事内容や学生時代の過ごし方を紹介することで、スペイン語を学ぶ学生の勉強や将来の目標を探す際に役立ててもらおうと定期的に実施しています。今回は、学生時代からエクアドルでボランティア活動を行い、花火を通じたエクアドルとの交流事業を行うNGOを主宰する宮浦歩美さん(2008年度文学部文芸創作学科卒)を講師に招きました。

宮浦さんは大学3年次の半年間、エクアドルでボランティア活動に参加したことをきっかけにスペイン語の勉強を開始。エクアドルの語学学校 、大学への留学や、首都キトの女性刑務所で保育士として働くなど、学生時代のアクティブな活動内容を紹介しました。また、女性刑務所で育った子どもたちが大人になると罪を犯す確率が高いことを知り、子どもたちに夢や希望を与えようと、日本の花火をエクアドルで打ち上げる計画を考えました。残念ながら実現はできなかったものの、今年8月には、エクアドルで流行していた病気の病原体を発見した野口英世の故郷である福島県の花火大会で、日本とエクアドルの外交関係樹立100周年を祝う特別企画を実施。エクアドルの音楽にのせて、特産品のバナナを模した花火などが打ち上げられました。

宮浦さんは、「日本の打ち上げ花火大会には、故人を偲ぶ鎮魂の意と遺族を癒すことを目的に始まったものもあるので、エクアドルの人々にも打ち上げ花火を通して未来への希望を感じてもらいたかった。これまでさまざまな場面でつまずき、何度もくじけそうになりましたが、誰に何を言われてもあきらめずに挑戦してきたからこそ、ここまでくることができたと思っています」と語りました。また、「皆さん一人ひとりにポテンシャルがあり、自分で限界を決めつけてしまうとそこで夢はストップしてしまいます。皆さんはできない理由を正当化して逃げるのではなく、あきらめずに挑戦を続けてください」と学生にエールを送りました。

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