ブラジル航空技術大学の学生を対象にした短期研修プログラムを実施しました

国際教育センターでは12月2日から8日まで、湘南キャンパスなどでブラジル航空技術大学(ITA)の学生を対象にした短期研修プログラムを実施しました。日本の航空関連技術を学ぶ機会として、科学技術振興機構の「さくらサイエンスプラン」の採択を受けて初めて実施したもので、今回は16名が参加しました。

学生たちは期間中、工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の稲田喜信教授と水書稔治教授、福田紘大准教授の講義を受講。水書教授の授業では、コンピュータによる数値解析と超音速風洞を使って火星探査機が着陸時に使用するパラシュートの周囲で発生する衝撃波を計測する研究について学びました。福田准教授の授業では、同じく数値解析技術を血管内の物質の挙動などの解析に利用する研究や、チャレンジセンター・ライトパワープロジェクトのソーラーカーチームにおけるマシン開発に風洞実験や数値解析をどのように活用しているのかといった事柄について学び、本キャンパス内の風洞実験室も見学しました。

12月6日には、昨年本学の教職員とともに航空技術大を視察した静岡県庁の職員と本学の吉田一也副学長が学生たちを激励。吉田副学長は、「両大学と静岡県の協力でこのプログラムを実現できたことをうれしく思います。ここで学んだ皆さんが研究のプロフェッショナルとなり、世界のリーダーとして活躍してくれることを期待しています」とメッセージを送りました。

ほかにも航空宇宙学科航空操縦学専攻のフライトシミュレーターを体験したほか、日本航空の安全啓発センターも見学。在日ブラジル人との交流を進めているチャレンジセンター・Beijo Me Ligaに所属する学生との交流会や日本文化体験プログラムも実施しました。

学生たちは、「このプログラムに参加できたことを誇りに思います。日本の航空関連技術に関する講義を受けるだけでなく、日本文化にも触れられるなどとても興味深い内容でした。プログラムを用意してくれた東海大学に心から感謝します」「ブラジルと日本の航空関連技術を比較するとても貴重な機会でした。自分たちが学んできた流体力学の分野が持っている可能性を知ることもできました。東海大のスタッフや先生方もとても親切で、有意義な時間を過ごせました」と感想を語っていました。

さくらサイエンス_ブラジル (1)_525.jpg

さくらサイエンス_ブラジル (2)_525.jpg

さくらサイエンス_ブラジル (3)_525.jpg

さくらサイエンス_ブラジル (4)_525.jpg

さくらサイエンス_ブラジル (5)_525.jpg