ロシア人学生を対象に日本の健診制度を学ぶインターンシップを実施しました

東海大学国際教育センターでは1月27日から29日まで、神奈川県伊勢原市にある東海大学医学部付属病院健診センターでロシア人学生向けのインターンシッププログラムを実施しました。本学が文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」の採択を受けて展開している「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成」の一環で実施しているもので、日本の健康診断制度の実務を経験し、制度への理解を深めることが目的です。今回は、2019年秋学期から中期・長期交換留学プログラムで受け入れているワシレフ・アレクセイさん(極東連邦大学3年)とグラドフ・ボクダンさん(国立研究大学高等経済学院2年)が参加しました。

学生たちは、医学部の教員から日本の健康診断制度や医療機関との連携システムについての講義を受けたほか、医学付属病院の病棟と健診センターを見学。また、聴力検査や血圧検査、心電図測定、医師による測定結果の説明などにも立ち会い、健康診断実務の現場にも触れました。

ボクダンさんは、「本学で学ぶ学生たちは将来ビジネス分野のリーダーとして働くことを期待されており、そのためにも日本のライフケア分野について知っておくことはとても重要だと感じました。ロシアでは医療水準の地域格差が大きく、また国民の間に定期的に健康診断を受診する習慣や制度がありません。一方で、日本の健診制度はサービスの面でも機器の面でも充実しており、学ぶことも多いと感じました」とコメント。アレクセイさんは、「ロシアでは医療を無料で受けられるため、日本のような健診制度を導入できれば人々の負担も軽減され、メリットは大きいと感じました。また、受信者がリラックスして健診を受けられるように気を配り、年代に応じた丁寧な対応を取っていることも印象に残りました。長期交換留学プログラムを通じて、私たちは単に言語や知識だけでなく、日本人の考え方や習慣にも直接触ることができています。今回のインターンシップを通じて、日本の医療現場への知識を得られたことは、将来日露間のビジネスに従事するうえでも大いに役立つと期待しています」と語りました。

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