ロシア人留学生向けに日本の健診制度を学ぶインターンシップを実施しました

東海大学医学部付属病院健診センターと国際教育センターでは2月8日、9日に、ロシア人学生が日本の健康診断制度を学ぶインターンシッププログラムをオンラインで実施しました。本学が文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」の採択を受けて展開している「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成-主に極東地域の経済発展を目的として-」の一環で実施しているもので、日本の健診制度の実務を経験し、理解を深めることが目的です。今回は、2020年秋学期から中期・長期交換留学プログラムで受け入れている極東連邦大学とモスクワ国立総合大学、国立研究大学高等経済学院、サハリン国立総合大学の留学生10名が参加。医学部付属病院のある伊勢原キャンパスの教室から講義をオンライン配信し、留学生は、宿舎の本学国際交流会館から受講しました。

インターンシップでは、医学部付属病院健診センター所長の椎名豊教授(総合診療学系健康管理学)と高清水眞二准教授(同)、藤井幸子師長をはじめとする保健師・看護職員による講義を受講。健康状態を確認する「健康診断」と病気の有無を調べる「検診・検査」の違いをはじめ、日本における健診制度の歴史、同センターで実施している健康診断の特徴や検査項目について学びました。また学生たちがロシアにおける健診制度の調査と同センターのPR策を企画するワークショップも実施しました。

10日には、中期交換留学プログラムの修了式を湘南キャンパスのGlobal Agoraで実施。国際教育センター所長の山本佳男教授(工学部精密工学科)が、「それぞれの大学やロシア全体と日本が仲良くなるよう、皆さんのご協力をお願いしたい。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、参加してくださった皆さんに敬意を表します」とあいさつ。山本所長から留学生8名に修了証とインターンシップを行った健診センターからの記念品を手渡しました。

学生たちは、「ロシアと日本の医療制度、病院、健康文化が大きく違うことがわかり、とても勉強になりました」「日本のアンチエイジング医学や近年の日本の死者数や出生数など将来役立つ多くの情報を得ることができました。また病院のスタッフと話すことで、健康的なライフスタイルや健康と体の維持の特徴について学ぶことができました」「医師の先生から、私たちの体や構造、一般的な健康について学ぶことができ、とても感謝しています」と話しています。