マイクロ・ナノ研究開発センターの教員が「医工連携におけるエンジニアリングの新たな潮流」で講演しました。

マイクロ・ナノ研究開発センターの教員が、2月27日に川崎市のかながわサイエンスパーク内KSPホールで開催された独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)主催の教育講座「医工連携におけるエンジニアリングの新たな潮流」(共催:東海大学)で講演しました。医療分野のニーズをもとに医学と工学が連携して新たなイノベーションを目指す取り組みとして依頼を受けたもので、当日は大学の研究者や企業の担当者ら約70名が参加しました。

講義では最初に喜多理王教授(理学部物理学科)が、本学独自の高分子超薄膜作成技術を生かし、医療分野への応用を目指す本センターの概要を説明。その後、岡村陽介准教授(工学部応用化学科)、大友麻子助教(医学部基礎医学系)がさまざまなサイズや形にアレンジできる高分子超薄膜の製造技術や医療分野への応用研究と、マイクロデバイスを用いて筋萎縮性側索症候群(ALS)のメカニズム解明を目指す研究について講義しました。また、槌谷和義教授(工学部精密工学科)と中川草助教(医学部医学科)は、100ミクロン以下の極細管作成技術を生かし、用途に応じてさまざまな形状の極細針を作る研究と、独自開発のポータブル型ゲノム解析システムを用いて感染症ウィルスを迅速に診断する技術の研究を紹介しました。総合討論では、各教員と本センターの稲津敏行所長も参加し、活発な意見交換が行われました。

参加者からは、「今後の展開が楽しみな研究プロジェクトで大きな将来性を感じた」「必要性は分かっているものの、なかなか形にならない異分野の融合が見事に実現されており、かつ講師の皆さんが楽しみながら研究している様子がうかがえたのが印象的だった。共同研究のあるべき姿を考えるいい機会になった」といった感想が聞かれました。

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