東海大学環境サステナビリティ研究所が「CN 達成に貢献する大学等コアリション人材育成 WG 公開シンポジウム」を共催しました

今年4月に開設した環境サステナビリティ研究所(TRIES)が8月30日に、オンラインで開かれた「CN 達成に貢献する大学等コアリション人材育成 WG 公開シンポジウム カーボンニュートラル時代を拓く人材育成とは」(主催:カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション人材育成ワーキンググループ)を共催。森本英香所長と、TRIESに所属する二ノ宮リムさち准教授(スチューデントアチーブメントセンター)が登壇しました。

政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、昨年夏に国公立・私立大学が国、自治体、企業、国内外の大学等が連携し、「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」(大学等コアリション)が設立されました。現在は約200の機関が加盟し、本学は幹事機関(人材育成ワーキンググループ=WG)の一員として参画するとともに「ゼロカーボンキャンパスWG」でも担当委員を務めています。今回のシンポジウムは、これまで実施されてきた事例報告や意見交換の内容を振り返るとともに、今後の課題や展望について理解を深めることを目的に開催されました。

当日は、一般社団法人Climate Integrate代表理事の平田仁子氏をはじめ、加盟大学・機関や企業、環境省などから関係者・有識者が登壇。二ノ宮リム准教授は「人材育成WGにおける今年度の経緯と到達点」と題し、コアリションの全体像やこれまでの活動実績を紹介しました。カーボンニュートラルを実現するために必要な知識と体験を提供する各大学の授業や課外活動に触れ、「学生は、教養・共通教育と専門教育、さまざまな実践活動を通じ、学内外のさまざまな人とかかわりながら、カーボンニュートラルに向けた関心と知識・技能、社会を変革する力を育みます。また、大学は社会全体に関心や理解を広げ、対話の場をつくる役割も担うことができます。今後は加盟機関間で連携し、新たな教材開発や共同授業、イベント、調査研究などを通じてWGの活動を効果的に進めていきたい」と話しました。講演後に行われたパネルディスカッションでは、各講演者がそれぞれの専門分野を踏まえて人材育成に必要な取り組みや課題、大学への期待などを語りました。

閉会にあたり、TRIESの森本所長があいさつ。「カーボンニュートラルという言葉は日々メディアで目にしていますが、まだ日本では市民への理解・関心が遅れており実現が難しい状況です。そういった中で人材育成はとても重要なテーマであり、本学としても環境サステナビリティ研究所を中心に、各教育機関と連携して積極的に活動していきたいと考えています」と語りました。

なお、シンポジウムの動画は以下よりご覧いただけます。