ロシア人留学生を対象にした中期・長期交換留学プログラムを実施しました

東海大学ではロシア人学生を対象にした中期・長期交換留学プログラムを、昨年10月から7月24日まで実施しました。24日には、中期2名、長期2名の修了式を湘南キャンパスのグローバル・アゴラをメーン会場に開催し、語学教育センターの山本佳男所長から修了証と激励の言葉が送られました。 

本プログラムは、文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」に採択された「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成―主に極東地域の経済発展を目的として―」の一環で行っているものです。今年度はウラジオストクの極東連邦大学(中期1名・長期1名)と、モスクワ国立総合大学(中期1名)、モスクワの国立研究大学高等経済学院(HSE 長期1名)の学生が参加。このうち、中期の学生はそれぞれの在住地からオンデマンドとライブ配信で、長期の学生は湘南キャンパス内の宿舎に滞在しながらオンラインと対面で受講。健康学や機能栄養学、美と健康の科学といったライフケア分野のほか、流通経済論や国際政治学、国際関係論などの国際関係、Japanese Societyや日本語などの科目を英語と日本語で学びました。 

HSEのワリェニョーワ・エカテリーナさんは、「充実したカリキュラムに魅力を感じてこのプログラムに応募しました。講義を通して、ヘルスケアへの関心が高まるとともに、ロシアの大学で学ぶ内容とは異なる視点から日本外交についても学ぶことができ、とても有意義だったと感じています。なかでも昨年度秋学期に受講した日本語の授業では、日本語能力検定の受検も意識した内容がわかりやすく、語学力を向上にもつながりました」とコメント。極東連邦大のジェグロヴァ・ソフィアさんは、「健康学部の石井直明先生による『健康と観光』の授業がとても印象的でした。内容も豊富でわかりやすく、知識の幅も広がりました。私とエカテリーナさんは、ロシアの大学による講義も受けながらこのプログラムに参加したので両立が大変でしたが、それでも参加してよかったと思えるほどよいプログラムだったと感じています。ただ、今回は新型コロナウィルス感染症拡大の影響で日本国内を旅したり、日本人の友人をつくったりする機会がほとんど持てませんでした。次の機会があればぜひ各地を回り、多くの友人をつくりたい」と話しています。 

なお、ワリェニョーワさんとジェグロヴァさんは、8月9日から16日まで本学が日露の学生を対象に実施したオンライン研修プログラムにも参加し、ロシア側参加者の学生リーダーやプログラムの運営補助を務めました。