「第15回東海大学国際フェア」を開催しました

語学教育センターでは12月12日に、「第15回東海大学国際フェア」をオンラインで開催しました。国際フェアは、東海大学で学ぶ留学生と日本人学生が日ごろの学習の成果を披露するとともに異文化理解を深めることを目的に湘南校舎で毎年開催しているもので、昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、特設サイトを制作してオンデマンド形式で実施。今年は、「We are connected! ―つたえよう!つながろう!―」をテーマに、WEBビデオ会議システム「Zoom」を使ったライブ配信形式で開催しました。本学の教職員や学生、卒業生、海外協定校の学生らが、6部構成で留学生活や外国語学習、日本の魅力などについて講演。当日は約240名が参加しました。

開会にあたり山田清志学長があいさつ。参加者に向けた歓迎のメッセージを述べるとともに「オンライン形式にはなりましたが、国際フェアを開催することができてとてもうれしいです。活発な議論や講演に期待しています」と話しました。第1~5部では、「表現の場」と題して、学生や大学院生、卒業生らがさまざまなテーマでスピーチやプレゼンテーションを実施。「私と〇〇」をテーマにした映像作品「デジタルストーリーテリング」では7名の留学生が日本での体験談や語学勉強などについて発表したほか、日本人学生による外国語スピーチや卒業生による国際交流活動を紹介しました。また、「手裏剣道国際大会」とオンラインでつなぎ、手裏剣打ちと国際交流の関係性について四季の森忍術道場代表の大和柔兵衛氏が講演しました。

続いて、第6部では「ディスカッションの場―留学生が考える「日本留学」のメリット、デメリット!―」と題し、日本留学の利点や問題について討論。母国と日本の社会の仕組みやアルバイトで体験した問題に触れた参加者からは、「さまざまな言語や文化の人が集まるので、考え方の視野が広がりました」「日本人はまだ外国人と交流するのに抵抗感があると思いますが、日本で得られる学びはとても貴重な経験になると思う」といった声が聞かれました。参加した山田学長は、「東海大学では多くの国際交流の実施や留学生を受け入れています。さまざまな国の方々の率直な意見を聞くことができ、貴重な機会になりました。今回は、海外から参加できるというオンラインの利点を感じましたが、次回は対面で開催できれば」と語りました。最後に、本センターの山本佳男所長が閉会のあいさつし、「初めてのオンライン開催で8時間という長丁場でしたが、終始活発な議論が見られて有意義な時間になったと思います」と振り返りました。

司会を務めた佐藤駿さん(理学部物理学科3年次生)は、「1年次生で対面開催の国際フェアに参加したのですが、オンライン開催ではテーマが大きく変わったと感じました。食文化や伝統文化などを実際には体験はできませんが、普段は話さないような密度の濃い議論が展開できました。また、世界中の方々とつながったことで日本にいたら知る由もない話も聞くこともできました。来年度はオンラインの利点を残しつつ対面開催したい」と期待を語り、同じく司会を務めたウィンダ・ジョセリンさん(理学部物理学科2年次生)は、「国際フェアに参加するのは今回が初めてで緊張はしましたが、OBOGをはじめとした国際的な仕事や取り組みを知ることができ、とても充実した時間を過ごすことができました」と振り返りました。

国際フェア準備委員会委員長を務めた斉木ゆかり教授(語学教育センター)は「昨年度のオンデマンド形式はこちらからの一方向の講演でしたが、今回はオンライン形式にしたことでリアルタイムかつ双方向からの議論を通じて意見を交換できました。これまで参加できなかった地方や海外在住の方が参加したことで、内容の幅が大きく広がっていたように感じます。また、講演だけでなくブレイクアウトルームでも本音で日本人学生や留学生が会話している場面も見られ、テーマの『つたえよう!つながろう!』が達成できていました」と話しました。