【研究交流会2022】Research ART

研究交流会

研究交流会は、総合大学の強みを生かし、理工系や文系、医学系など幅広い分野の研究者による共同研究の促進などを目的として2015年度から実施しています。

Research ART

研究者による「研究」を1枚の静止画で表現した作品です。


2021作品投票

募集期間:3月3日(木)~3月8日(火)

応募対象:東海大学 在学生・教職員

応募方法:応募フォームへご記入願います。


マダコの赤ちゃん【秋山 信彦(海洋学部水産学科・海洋研究所アクアカルチャーテクノロジ-センター)】

写真は生まれて6日目のマダコの赤ちゃんです.マダコは未だ種苗の安定生産ができていません.現在安定生産に向けて水槽の形状や飼育環境,子供に与える餌などについて検討中です.


マダコのシェルター【秋山 信彦(海洋学部水産学科・海洋研究所アクアカルチャーテクノロジ-センター)】

マダコは一つの水槽に2匹以上入れると熾烈な争いを始めます.そのために養殖が困難だったのですが,ご覧のシェルターを作ったところ一つの水槽で沢山飼育することができました.制作秘話ですが,始めは板を横にしていましたが,一番下の段しか利用しませんでした.諦めていたところ,ある日,タコが勝手にシェルターを横倒しにしたようで,各縦の隙間にタコがおとなしく入っていました.右のタコは餌をねだって腕を伸ばしています.


水が育む島嶼の自然【伊藤 芳英(沖縄地域研究センター)】

ピナイサーラの滝は、西表島の北東部に位置し55mの落差を有する沖縄県下最大の名瀑です。落水量が、降雨量に左右されることから、景色や迫力の変化と併せて水資源量の指標にもなっています。落下開始地点の滝口からは、島の緑とエメラルドグリーンのサンゴ礁、その先の島々が一望できます。滝の水は、木々が鬱蒼と茂る森から、マングローブ林、干潟を経てサンゴの海へと流れ込み、魅力に富む島嶼環境特有の生態系を育んできました。


リーフに浮かぶ心の拠り所【伊藤 芳英(沖縄地域研究センター)】

西表島の自然と島民の生活は、途方もない時を経て形成された自然美あふれるサンゴ礁に護られます。サンゴ礁と海岸線の間を占めるリーフでは、透き通る海水のゆらぐ景色と自然の造形が、島を訪れた研究者や学生を癒します。島の西部に位置する前泊の浜から眺めるリーフには「まるま盆山」と称する小島が浮かびます。周辺の集落では、亜熱帯域の風土に寄り添う島特有の文化が引き継がれ、その一端に民謡「まるま盆山節」があります。


可愛らしい来客【伊藤 芳英(沖縄地域研究センター)】

冬のある朝、沖縄地域研究センターに訪れた可愛らしい来客は、石垣島と西表島に生息する固有種のヤエヤマアオガエルです。体調は5cmほどで、アマガエルより二回りほど大きな姿をしています。普段は、当該センター周辺の湿地帯で樹上生活をしている種です。何かに追われたのか頭のてっぺんに傷がみられます。この日は、玄関の扉を安心できる場所と判断したようです。眠そうな目で夕方の終業時刻までこのまま動かず、じっとしていました。


マダコの内臓に寄生する吸虫【泉 庄太郎(海洋学部水産学科・海洋研究所アクアカルチャーテクノロジ-センター)】

マダコの内臓から見つかった長さ4−5 mmの吸虫です。調べた結果,Proctoeces majorという本来は魚類を終宿主とする吸虫である可能性があります。マダコへの病害性は低いようです。


ぐっすり【徳永 有輝(農学部応用動物科学科)】

東海大学阿蘇実習フィールドで飼育しているバークシャー種の子豚です.
冬の寒い阿蘇の地,ぬくぬくとした保温灯の下でぐっすりと熟睡しています


さんばんです!【徳永 有輝(農学部応用動物科学科)】

東海大学阿蘇実習フィールドで飼育されているバークシャー種の子豚.生後4日目ですくすくと育っています.
3番に産まれた子豚,床材のおがくず(木屑)を口の周りにつけて愛らしいです


鉛板表面に刻まれた謎の文字「L」、「S」、「I」(大気圧プラズマジェット照射した銅板のレーザー顕微鏡像)【桑畑 周司(エンジニアリングカレッジ)】

電気電子工学科の桑畑研究室では、大気圧プラズマを用いた応用研究を行っています。私は金属へ大気圧プラズマジェットを照射し、エッチングする(削る)研究を行っています。本作品は、大気圧プラズマジェット照射した銅板のレーザー顕微鏡を用いて得られた鉛表面の三次元(3D)像です。青色の部分は周りより低い部分で、エッチングされた部分です。青色の部分が「L」、「S」、「I」に見えたので、応募させて頂きました。


清水キャンパスの地下海水を活用したアカモク養殖への挑戦【吉川 尚(海洋学部水産学科・海洋研究所アクアカルチャーテクノロジ-センター)】

三保半島にある清水キャンパスの地下海水は、細菌等が少なく、年間を通して水温が安定しています。その地下海水を利用して水槽内でアカモクの種苗生産を行い、由比漁港に沖出しして大きく育てることに、地元漁業者等と共に挑戦しています。


未知の魚を求めて【冨山 晋一(海洋学部博物館)福井 篤(海洋学部水産学科)髙見 宗広(海洋学部水産学科)】

昨年報告したアシロ科フクメンイタチウオ属の2新種です。B. trachibranchusは大西洋、B. squamosusはインド洋と南太平洋の水深1000~3000 mに生息しています。これら以前にもB. mozambiquensisとB. nielseniの2新種を報告しています。採集の機会が少ない深海性魚類には分類学的課題が多く、各研究機関が所蔵する標本の分析を中心に研究を進めています。


カーボンバジェット【星 良和(農学部応用植物科学科)】

国際会議のエクスカーションで撮影したカナダ、ケベック州の写真です。カナダの大湿原地帯は二酸化炭素を吸収・固定する重要な場であり、現在、大量の湿地帯が消失している中、数千年以上も維持されている貴重な天然の湿地の現場の1枚です。カナダではカーボンバジェトの対象にもなっている場です。


Visualizing Streaming【矢内 宏樹(サイエンステクノロジーカレッジ)】

定在波音場中において,振動流に重なって生じる定常な流れ「Streaming」を撮影しました.単管パイプに線香粒子を充填し,管の管の端部に取り付けたスピーカによって100Hzで加振しました.管の端面から照射したレーザー光を線香粒子に当てて,対流構造を「可視化」した様子です.


記録から記憶へ【佐々木 祐直(体育学研究科体育学専攻)】

運動とは瞬間的な事象である。例えば、高く放物線を描いた宙返りからの美しい着地。その瞬間の美しさ、感動は人々の記憶に残り何かを与えていく。スポーツバイオメカニクスはその「瞬間」を記録し科学することで、運動を記憶へ結びつけている。着地する瞬間の関節角度、重心変位、筋活動の様相等、運動の仕組みを紐解くことで美しい着地の再現へと繋がっていく。一瞬で過ぎ去ってしまうものの中にも記憶の鍵が散りばめられている。


式根島限定「まごわやさしい・適塩」弁当【草沢 こころ(ウェルネスカレッジ)】

同じ東京都内でも本土と比較し、食塩摂取量が2g高いと報告されていた式根島で子どもたちの食塩摂取量を調査したところ、基準値よりも2g高かったことから、適塩でまごわやさしい食育を考えた。そこで、島の子どもたちと一緒に地産地消をテーマに食育弁当を企画中!さて、どんなお弁当ができるか乞うご期待!


「この海を守りたーい!」【草沢 こころ(ウェルネスカレッジ)】

これはゼミの先輩が式根島に調査に行った時の写真で、私はこの写真を見て刺激を受けたことをきっかけに式根島での食育活動はじめました。式根島のきれいな海を見て、皆さまにも海をより好きになってもらい、「海を守るためにできること」をはじめるきっかけづくりにしてもらいたいです!クエスチョンにも是非チャレンジしてみてください!


人が集まる形の変化【保坂 華子(文学部英語文化コミュニケーション学科)】

新型コロナウィルス感染症拡大につれ、「コロナ禍」といわれるようになってから3年目に入っていますが、それが変えたものの代表が「人が集まる形態」です。
ことばの面でも、「3つの密を避ける」などコロナ新語も多く生まれています。“social distancing”が定着しても、人と人のコミュニケーションや結びつきは形態を変えて工夫が加えられてどんどんと進化していきそうです。



アクースモニウム演奏の様子(3点)【檜垣 智也(教養学部芸術学科)】

これらは私が演奏した電子音響音楽を上演するための多元立体音響システム「アクースモニウム」のコンサートの風景を残した3点の写真です。このシステムはスピーカーのオーケストラとも呼ばれ、音響調整卓のツマミをリアルタイムに操作することで、会場の至るところに自由に配置されたスピーカーを指揮するように演奏します。(撮影:八重尾匠太/撮影機会=檜垣智也アクースモニウムリサイタル、2021年8月4日、あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール) 1.JPG、2.JPG、3.JPGはセットで1つの作品とします。