科研費採択件数アッププロジェクト

プロジェクトの背景と目的

 近年、科学研究費助成事業(科研費)は、研究者からの申請件数増加に伴い、その獲得競争は激化の一途を辿っています。このため、東海大学が更なる獲得向上を目指すためには、所属研究者に対する組織的な申請サポートが必須な状況でした。そこで、東海大学研究推進部は、全学的なサポート体制整備が喫緊の課題であると判断し、2014年4月、副学長(研究担当)のもと、科研費の採択件数を増やすための支援策実施に向け、校舎横断型の『科研費採択件数アッププロジェクト(科研費PJ)』を立ち上げました。
 東海大学は、全国にキャンパスが点在するという特徴を有していることから、各キャンパスに所属する研究者への画一的な申請サポートが求められます。一方、各キャンパスでは、プロジェクト発足以前からキャンパス独自の申請サポートを実施してきました。これらの活動実績を科研費PJで集約・分析することにより、下記の4施策を柱とする効果的な取組みを、各キャンパスへ還元することが可能となりました。
 また、科研費PJを実施するメンバーは、科研費の資金交付元である(独)日本学術振興会への出向経験者をはじめ、各キャンパスで従前より科研費執行管理業務に従事してきた職員で構成されています。資金交付元機関と研究機関で積み上げた経験の融合により、「科研費制度の核心」と「東海大学の特徴」の両面から、東海大学に最も適した取組みの立案・遂行を可能にする組織構成としています。

研究計画調書事前チェック制度

科研費の採択常連者や知財部門プロジェクト・マネージャーの協力により研究計画調書の質向上を図る、全学的取組み!

本制度は、科研費の審査委員経験者や採択常連者、知財部門プロジェクト・マネージャー等を「確認者」として位置づけ、確認者が、事前チェックを希望する研究者の研究計画調書を、東海大学のオリジナルチェックシートに基づき事前チェックを行い、コメントをフィードバックする制度です。事前チェックを希望する研究者は、専門の近さや過去の採択種目など、様々な視点で普段は接点の少ない他キャンパスの研究者も含め、確認者を選択することが可能です。
また、本制度を利用するためには、研究計画調書を通常より早く作成する必要が生じるため、申請締切まで時間をかけてブラッシュアップすることができます。時間的な余裕を作り出すことで、より完成度の高い研究計画調書を目指せることも本制度のメリットの一つです。
 この他、研究計画調書のチェックをきっかけに、さまざまな研究交流が生まれています。

【参加者からのコメント】

  • 他分野の先生にも違う角度から指摘いただいて参加してよかった。
  • 技術的専門的な観点ではなく、広く伝える重要性を客観的に指摘して頂けた。
  • 審査の際にどのようなポイントが重視されているかを教示いただいた。
  • 自分では気づかなかった問題点を改めて気づかされ参考になった。

科研費虎の巻

科研費申請に「裏技」はありませんが、「テクニック」はあります!!

 「科研費虎の巻」は、研究計画調書の「ポイント」や「テクニック」を事務方の目線でまとめ、研究計画調書作成時等で研究者が利用しやすいよう一冊にまとめた作成手引書です。 内容は、「文章構成編」と「見た目編」の2つから構成されており、その他に、付録として審査方式の解説や審査委員経験者・採択常連者からのコメント、文章表現の参考例等を掲載しています。
仕様:B5サイズ、フルカラー、総38ページ、学外秘(シリアルナンバー付き)

【参加者からのコメント】

  • 見やすさが重視された調書が例としてとりあげられていたので参考になった。
  • 研究目的、計画の書き方が具体的に書いてありわかりやすい。
  • 調書だけでなくプレゼンの勉強にも役立つ。
  • 審査員経験者のコメント。実例をあげての説明が参考になった。

科研費公募説明会

科研費PJメンバーから科研費採択のためのテクニックを直接聞くチャンス!

 東海大学では、毎年7月~9月にかけて、科研費に申請するための公募説明会を各校舎で開催しています。公募説明会には、毎年多くの研究者が参加し、科研費申請へ意欲を高めています。
 公募説明会は、第1部は各校舎科研費事務担当者による科研費の基本的な項目や東海大学の獲得状況等、第2部では科研費PJメンバーによる科研費制度の変更点や具体的な申請方法、採択されるための研究計画調書作成ポイント等を説明しています。

【参加者からのコメント】

  • 申請のポイント・注意点が知れた。
  • 最近の傾向が聞け、変更点がよくわかる。
  • 科研費審査の実情に詳しい講師だったので具体的な話が聞けた。
  • わかりやすかったので出そうという意欲がでた。

科研費採択研究計画調書集

東海大学の採択研究計画調書を一堂に集約し、採択のためのノウハウを全学で共有!

 科研費PJでは、これまでに採択された研究課題の「研究計画調書」を東海大学研究推進部のホームページ(学内限定)で公開しています。採択者の創意工夫を実際に見られる貴重な資料です。
 現在(2018年3月末)の掲載数は約330課題(新学術領域研究・基盤研究・挑戦的研究・挑戦的萌芽研究・若手研究)で、検索は「系・分野・分科・細目」「所属」「研究種目」から可能です。
 採択された研究課題の他、申請件数の多い基盤研究(C)や若手研究については作成見本も掲載しています。

【参加者からのコメント】

  • レイアウトなどの見やすさが重視された調書があり参考になった。
  • 複数の調書を比較検討できた。
  • 研究テーマや分野が異なっていても手本として貴重。
  • 過去の傾向と対策へ大いに参考になる。
  • 予算の組み方が参考になる。

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