分子栄養化学研究室


外村 彩夏 講師

私たちの研究室では、分子生物学および栄養化学的観点からヒトの健康や疾患の治療・改善に貢献することを目指し、研究を進めています。近年、大気汚染物質(PM2.5等)によるヒトの健康への影響が社会問題となっています。大気汚染物質の長期暴露が死亡リスクを増加させ、さらには大気汚染物質と糖尿病や心血管疾患などの生活習慣病との関連性も示されていることから、そのメカニズムの解明や日常的な食生活の違いと大気汚染曝露による健康被害への影響評価に取り組んでいます。他にも、微生物を使って食品機能性成分や生体成分をベースとした生分解性プラスチックの開発を行い、その医療分野への応用を目指した研究や、食物アレルギーの発症機序に関する研究を行っています。

大気汚染物質、食品機能性、生活習慣病、栄養化学、生分解性プラスチック

●大気汚染物質(PM2.5等)曝露による生体への影響評価
●食生活の違いがPM2.5曝露による糖代謝異常へ与える影響
●新たな生分解性プラスチック合成菌および分解菌の探索
●未利用資源からの生分解性プラスチックの生合成
●食物アレルギーの発症に関わる免疫関連遺伝子の解析

私たちは生きていくために必ず何かを食べていかないといけません。健康に生きるためにも、食べ物や栄養のことを知ることはすべての生物において必要なことです。大学は、さまざまな可能性と出会い、自分自身の積極性が試されるところだと思っています。食を支える知識や技術が学べる農学部で、一緒に食べ物や健康のスペシャリストを目指しませんか。

宮崎県 宮崎市出身。2015年熊本県立大学大学院環境共生学研究科博士後期課程修了(博士(環境共生学))。2012年熊本県立大学環境共生学部研究室助手、2015年国立研究開発法人 理化学研究所特別研究員を経て、2016年熊本県立大学環境共生学部助教、2021年東海大学農学部講師。