バイオサイエンス学科卒業生の須川日加里さんが若手奨励賞を受賞しました

バイオサイエンス学科を卒業し、現在、同大学博士課程の生物科学研究科3年生の須川日加里さんが第29回日本メイラード学会(JMARS)で若手奨励賞を受賞しました。

本学会は食品の加熱調理に伴って食品が褐変し、また栄養価の低下に関与する現象として食品分野で古くから研究がなされております。糖質とタンパク質との反応から糖化反応、あるいはメイラード反応と言われており、最終的に終末糖化産物であるAGEsが生成します。30年ほど前から、AGEsが加齢に伴って生体に蓄積し、特に生活習慣病の発症に伴って増加することから、AGEsは生活習慣病のマーカーとして医学・薬学分野でも研究がされるようになりました。この度、新規なAGEs生成経路について第29回日本メイラード学会で発表した所、須川さんが若手奨励賞に選ばれました。受賞に対して、須川さんは以下のように述べています。

この度は第 29 回日本メイラード学会において、若手奨励賞という栄誉を賜り受けましたこと、誠にうれしく、光栄に存じます。本研究により、酸化によって新規経路からAGEsが生体に存在することが分かりました。今後は新規AGE 構造の同定や生体での有無、役割などについて、さらに解析を行ってまいりたいと思います。

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