農学部動物科学科の2年次生が4月26日と5月10日に、阿蘇くまもと臨空キャンパスで「羊の毛刈り」を行いました。本キャンパスで飼育管理を行っている羊(サフォーク種および交雑種)の毛刈りは、「牧場実習」の一環で行っており農産物としての羊毛を収穫することで羊の健康状態の確認や夏の暑さ対策につなげようと、毎年春に実施しています。
学生たちは初めに動物教育実習棟の教室で技術職員から講義を受け、日本での緬羊頭数や羊毛生産量のほか、羊毛の性質や加工方法などについて学びました。その後、緬羊舎から羊を運び出して体重を測り、毛刈りをするためにおとなしく座らせる方法や専用の電気バリカンの使い方についてレクチャーを受けました。技術職員のお手本を見た後、1年間で10cmから15㎝程度伸びた毛を順番に刈り取り、爪切りにも挑戦しました。後藤朝咲香さんは、「思った以上に毛量がありましたが、皮膚に当ててけがをさせてしまったらどうしようと考えてしまいなかなか難しかったです。もともと動物が好きで本学科に入学し、動物行動学や草地学などさまざまな分野を学び、家畜の世話をする当番実習なども体験する中で、入学前に興味のあったこと以上に面白さを感じています」とコメント。山内温稀さんは、「愛媛出身で、大好きな動物の勉強をしたいと進学しました。2年次生になって本格的に実習が始まり、とても楽しいです。羊の毛刈りは慣れないと難しく、もう1度挑戦する機会があれば技術を習得したい」と話していました。