家畜家きんの健康を守り、生産性向上をはかる
稲永 敏明 准教授

研究テーマ例
●ウシの感染症への抵抗性についての研究
●ブタの脚の健康を守るための研究
●ニワトリの健康を守り、よりよい肉や卵を得るための研究
家畜や家きんの健康は、安全な畜産物を安心して食べたいという消費者の観点から重要なだけでなく、余分な薬や飼料、および飼養管理の手間を必要としないことにもつながるため、生産者の観点からも重要なことです。ふだん生産現場で発生し、問題となっている家畜や家きんの病気は、人間でいう風邪のような、ありふれた病気です。これらは家畜や家きんをすぐに死なせることはありませんが、頻繁に発生して、余分な薬や飼料を必要としたり、家畜家きんの増体や泌乳量や産卵率が低下するなど、いわゆる「生産性の低下」を引き起こすこととなります。我々は、このような慢性疾病を予防し、生産性の向上をはかるための技術開発を目標に、研究を行っています。




研究分野・キーワード
家畜家きん、生産性向上、慢性疾病、予防
在学生の卒業研究テーマ
●熊本系褐毛和種における牛伝染性リンパ腫発症抵抗性に関する研究
●豚、肉用鶏の飼料添加による健康面と生産性向上に関する研究
●豚の脚弱の予防技術の開発に関する研究
高校生へのメッセージ
動物が好きな人こそ、その「動物好き」を活かす対象として、産業動物の世界をオススメします。愛玩動物や展示動物と違って、産業動物にはたくさんの研究分野と、分かりやすい目標があり、私たちの研究成果を待っているたくさんの生産者の皆さんがいます。ぜひ、家畜の研究に一緒に取り組んでみませんか?
プロフィール
長崎県西彼杵郡出身。東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻修了(博士(獣医学))。
熊本大学発生医学研究センター研究員、熊本県家畜保健衛生所技師、熊本県農業研究センター畜産研究所研究員を経て、2018年東海大学農学部講師。趣味は、サイクリング、キャンプ。