遺伝子の描く「生命」を読み解く
松本 大和 准教授

研究テーマ例
●雄ヤギの雌化を引き起こす原因遺伝子の同定
●ウシ毛色を制御する分子基盤の解明
●ウシのおいしさに関わる新規遺伝子の探索
生物のもつさまざまな特徴は遺伝子の働きによって生み出されています。性別や毛色などは厳密な遺伝的制御を受けています。おいしいお肉やたくさんの卵などの家畜で見られる有用な特徴もその例外ではありません。しかし、これらの特徴がどのような遺伝子の作用によって生み出されるのかについて、具体的なことはほとんどわかっていません。したがって、これらの特徴を生み出す遺伝子を探し出し、その機能を解明することが育種改良を行う上で重要です。家畜生産に有用な遺伝子や遺伝子内多型の発見を目標として、私たちは生物への理解を深める研究を行っています。






研究分野・キーワード
遺伝学、分子生物学、ウシ、ヤギ、マウス、ニワトリ、産肉形質、毛色、遺伝病、多様性、配偶子形成、SNP、遺伝子発現、DNAマーカー、染色体
在学生の卒業研究テーマ
●ヤギ雌性化乳房症患畜のX染色体に関する研究
●褐毛和種の毛色にMC1R遺伝子は関与するのか
●毛色関連遺伝子が熊本系褐毛和種の毛色に及ぼす影響の調査
●熊本系褐毛和種における牛海綿状脳症の発症リスク
●MMP14遺伝子のプロモーター領域における多型が経済形質に及ぼす効果
●SPP1遺伝子におけるミスセンス変異の枝肉重量への影響
プロフィール
大阪府和泉市出身。2006年神戸大学農学部卒業。2010年神戸大学大学院農学研究科博士課程修了 (農学博士)。2013年岡山大学大学院環境生命科学研究科日本学術振興会特別研究員 (PD) を経て、2016年東海大学農学部講師、2021年同准教授。スパイスカレーのとりこ。